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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 巌本 真理 〜 弦楽四重奏団音楽葬 〜
1930年、アウアーの後を継いでジュリアード音楽院教授。
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115(演奏会 19500614 ニューヨーク・タウンホール)
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…… パーシンガー先生のいわれた「ステージでの態度は、絶対に自分
が正しいんだ、といった自信たっぷりなゼスチュアが大事であり、かり
に間違えたとしても、おくびにも出してはいけない」ということが想い
浮ぶ。
118(演奏会評 19500615 ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン)
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121 一年有余
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134【第五章】愛惜・惑いの十年
134 脱出願望
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146 夢のひとり棲まい
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154 白い大きな花が咲いたよ
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159(一ステージ十万円になったが、生活費は毎月五万円でまかなった)
…… バイオリンを新しく入手した。以前は一七三九年作のカミリとい
うバイオリンを使っていた。カミリはストラディバリの弟子で、イタリ
アのマントバで作られたと伝えられる。音の美しいのが特徴だが、数が
少い。新しくもとめたのは、カミリより二十年前の一七一九年製ラウア
ッツァ。真理にはこの方が弾きやすかった。とりかえた理由をきかれる
と、真理は「弾きやすい楽器のほうがいいですもの」とのみ、こたえた。
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…… 私はきき手の固定したイメージにあまりさからっては悪いと思う。
そう思ってしきたりどおりに弾けば、当然自分の気に入らないひき方に
なる。演奏する意志(情熱)が抑えられる。《19630612 新音楽B−6》
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…… いわゆる伝統的な書法で作曲されているから古くさいとはいえな
いし かといっていつまでもそれに負ぶさった作品も物足りなくなるの
ではないでしょうか
黒沼「それはそうです ただ新しいものの中には たしかに4人の奏者
のためには書いてあっても いわゆるクワルテットとして異質なものも
あります 旧来どおりの書法を中心にして まったく新しい手法も採用
するというペンデレッキーなどは いいと思いますね」
…… 演奏しておもしろい曲と 聴いておもしろいというのは別の問題
になりますか
巌本「そういうこともありますね とってもむずかしいところですけれ
ど」http://d.hatena.ne.jp/adlib/19690712 日本の弦楽四重奏談 @
162(きらいなのはチャイコフスキーの協奏曲)
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165【第六章】カルテツト
165 もう迷わない
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174 再生の四十代
(私の名前を冠しているのは面映ゆい。実際にリードするのはチェロ
の黒沼俊夫さんです 19790512 毎日新聞夕刊)
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185 メルボルンの秋
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191(カルテットの収入をどう配分するか、楽歴が違えば一律にするの
が公平とは言えない。存続を図る上では四等分するのがいいと、一決)
192(黒沼夫人が市ヶ谷に手ごろなマンションを見付けてくれたので、
黒沼家の隣に新居を購入した)
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…… 最も心をひかれる作家は幸田文。「あの文章、まるでモーツァル
トとブラームスが対話しているみたい」という表現。けれども、この記
事が載った雑誌を受けとった真理は、続いて書き添えられた「幸田文の
世界に自分の姿を重ねて読むのかも知れない」という件りに、一字づつ
ペンで丹念に削除印をつけている。
…… 別れぎわに、楽器以外の好きな音を伺った。「雷」 稲妻が走り
雷鳴が轟くとワクワクして豪雨の中へ飛び出したくなるという。大自然
が奏でる一瞬の『フォルティシモ』は、強く激しく潔く生きてきたこの
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06月12日(火)
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