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与太郎文庫
by 与太郎
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■ オール・ディ・イン・ビジネス
合の情報源は、不動産屋さんですね。私など、たえず見えない敵に恐れ
おののいておりまして(笑)他府県からの引きあいがあれは教えて下さ
ることもあります。どうもありがとう、といって大家さんに会いに行く
こともあります。依頼主との話が進むようでしたら、私どもの方にも声
をかけてくださいね、と念を押します。同じ業種を入れられる場合には、
かならず相談できるようにしておきます。せんだって効外にショッピン
グセンターができる、という話がありまして、出店しないか、と誘って
いただいた折も、先方の社長とお会いして私どもの業界は、現在こうい
う状況なんですよ、もし私どもにやらせていただくなら、こういう条件
でお願いしたい、というようなことを具体的に伝えて、理解していただ
きました。それと逆に、先方の社長からはショッピングセンターのもつ
悩み、といった問題点をくわしく聞かせていただいたり、いろいろ参考
になりました。きょうは午後から岡山に出て参りまして、こんどはご同
業のお店を二軒ばかり訪問してから、この会場に釆ました。岡山での情
報もいろいろ収穫がありました。それというのも、私に自信があるよう
で実はないからなんでしょうね。
──河部さんを知る人は、そのパイタリティあふれる行動力はもとより、
すべての基本に忠実な経営者として評価されています。やるべきこと、
やらなくてはいけないことを、きちんとやっておられる。その姿勢は最
初からのものか、それともある時点で自分にいいきかせて、そうなられ
たのですか?
もともと私には、自信というものが持てないんですよ。自分の将来を、
ある程度まで予測できる人と、できない人とがあると思うんですが、私
の場合、まったく予測できないんです。昨夜も経営コンサルタントの先
生に質問されたんですが、三年後のビジョンはどうか? 私は一年後な
らなんとか考えられるんですが、三年先はとてもだめです(笑)みなさ
んのように学校を出てるわけではないが、自分の欠点については、自分
がいちばんよく判ってるわけでして、本を読むにしても、人が一回で理
解するところを、私は五回読まなければいけないんだ、というような気
持が、ひとつの基本になってるかもしれませんね。そういう気持で一日
に30分でも努力すれば、かならず積みかさなるんだと思って、いつも子
どもや家内に話しています。
──いまの美容室は、いつから始められたんですか?
それが、まだ四年足らずなんです。
──わずかの年月で、その市場のトップに立たれた秘訣は何だったとお
考えですか?
私どもの業界に限りませんが、多店化構想にしても、若いかたは思いき
ってやられますね。私どもは、半年あるいは一年先のビジョンもできて
ないのに、出店など考えない。少くとも一年前には準備ができていなけ
ればならないと、思いますね。ところが若いかたの場合は、もののはず
みみたいに、どんどん始められて、みごとに当ることがあるんです。そ
して当った場合は自信がついて、一年に何店というような目標を立てら
れ、あっというまに数十店も達成される、都会ではそういう例も多いん
です。そういうかたが、もし私どもの市場をねらわれたらどうなるか。
全回的なシェアからみれば、津山あたりは針の穴にもひとしいかもしれ
ないか、ねらわれた方では命がけにならざるを得ない。企業として生き
のこるためには、守備体制も敷いておかねばなりません。今回も私ども
のサマーキャンペーンでは捨看板を150本も予算に入れておりますが、
この数も美容室として、しかも津山市内で、あるいは多すぎるかもしれ
ませんね。しかし今までの経営指数をみて、おそらく今年あたりは、飽
和状態に達しているようだから、このへんで気持をひきしめて、宣伝に
もテコ入れしておかないと、老化現象におちいってからでは遅いし、早
いうちに軌道修正しておくべきではないか、と判断した結果です。
──日本の経済が、高度成長の頂点をすぎて、低滞しているのも、その
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06月14日(水)
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