ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1056873hit]
■ 《創業70周年記念誌》発刊によせて
と未来について考察するのは、音楽という芸術の一分野に於ても必要な
ことであろう。
このたび十字屋楽器店が創立70年を迎え、その記念出版として「音楽
100年表」を発刊されることは、ありふれた創業記念品の選定と異なり、
実に意義深いものがあると思う。率直にいって、このような年表の編纂
はその道の専門家でも資料の蒐集や編集に困難を問題が多く、まとめる
のは並大抵のことではないが、実物を拝見して、そのみごとをできばえ
におどろかされた。
これは音楽関係書や一般愛好号にとって、またとない贈り物である。
座右に備えて、たいそう便利であるばかりか、折にぶれて各項目を眺め
ていると、なつかしいむかしの思い出すら呼び起こすことができる。私
は、ひまなときに、歴史年表や百科事典を詫むのが好きだが、この年表
でまた一つ楽しみがふえたとよろこんでいる。それに、わが国の音楽界
がいまや大きな転期にあるとき、過去100年の推移を知ることは、今後
の発展にも欠かすことができないのである。
ここにはクラシックの一般事項や作品の初演記録はもとより、ジャズ
に関する人名、一般事項、それに日本の教育音楽年表、さらに歌謡曲の
項までが整然と並べられ、多方面から音楽明治100年史の資料を形成し
ている。
これを専門の業としない楽器店のスタッフが、これだけの年表を編纂
されるには、想像も及ばぬほどの努力がはらわれたことであろう。十字
屋楽器店の方々は創立70年を迎えて、明日に飛躍する非常なエネルギー
をもつことを、この年表の完成で証明されたのである。私は十字屋楽器
店の創立70年をお祝するとともに、このようなすばらしい記念出版を企
画されたスタッフの方々に心から感謝の気持をお伝えしたい (音楽評論家)
中原 郁男 幼児教育 1898‥‥ 京都 /京都家政短期大学教授
小石 忠男 音楽評論 19291026 兵庫 /
田中 義雄 伝七の孫 19400709 兵庫 /繁雄の長男十字屋楽器店・営業部長
この原稿は、句読点がなかった。
これにヒントを得て、インタビューの会話文体から句読点を削除する
ことにした。
あしかけ十年にわたって続けてみたものの、改行の折返しと混同され
やすく、結局は断念せざるを得なかった。(20061212)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
はじめに
株式会社・十字屋楽器店 営業部長 田中 義雄
今から70年前、京都に生れた十字屋楽器店は明治・大正・昭和の各時
代を通じて、今日の姿に成長してまいりました。ながい年月をふりかえ
ってみれば、幾多の苦難もよろこびも、ただひとすじに目標に向うこと
への挑戦であり、励ましであったかもしれません。
ことし創業70周年を迎えるに当り、改めてその目標と使命をかんがえ、
これまで、育てお引きたていただいた皆様に、あらたな決意をお伝えす
るために、この記念誌を企画いたしました。
音楽100年表は、すべての音楽ファンに御利用いただくための新し
いこころみであり、十字屋十話は、当社のおいたちと経過を回想ふうに
まとめてみました。
71年目に向って、その第一歩を踏みだし、音楽を通じての豊かな心、
豊かな生活づくりに御奉仕する、十字屋楽器店に今後いっそうの御指導
・御鞭撻をたまわりますようお願い申しあげます。
なお、記念誌・取材に際して、ひとかたならぬ御協力をいただいた関
係各位、ならびに資料収集・制作に献身的な努力をされた、阿波 雅敏
氏に、あらためて謝意を表します。
(20061212)
08月04日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る