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与太郎文庫
by 与太郎
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■ シンコペーション 〜 決裂と和解 〜
《カルメン前奏曲》は、絶望的なシンコペーション(切分音)で終る。
 
 ゴリは先に高校を卒業し、キャバレーでトロンボーンを吹いていた。
 かたわら音楽大学受験のため、有賀誠一の姉のゆり先生のもとに通う。
 ピアノが買えないので、もっぱら紙の鍵盤で練習したそうだ。
 
 いつのまにか、ゴリは同じ方角にある予備校に乗り換えたらしい。
 昨年の秋から、ひとことも口を利いていなかった浪人生と落第生は、
卒業してからも、なかなか和解のチャンスは訪れなかった。
 
 いま思うに、あのときが和解するための、唯一の瞬間だったのだ。
 与太郎が乗っている電車のドアから、ゴリが現われたのである。
 ゴリは一瞬まよったが、意を決して与太郎に話しかけた。
 
「おまえ、音大進学あきらめたそうやな」
「うん」
「おれも、音大進学やめて、ふつうの大学に入りなおすつもりや」
 
 たちまち二人は和解し、日を置かず、ゴリは与太郎の家にやって来た。
 与太郎は、東京芸大・金沢美大・京都美大(のち芸大)の入試問題を
取りよせていたので、ゴリに診てもらった。
 
 ゴリは、与太郎の学力を即断して「なかなか難航するな」と云った。
 あいかわらず(ゴリらしい)辛辣な表現だが、図星にちがいない。
(同じ頃、美大受験をしくじって浪人中の平井文人など数人あらわれる)
 
 翌年、それぞれ大阪市大と武蔵野美校に進み、高校入学式では、ゴリ
の編曲による《あおぞら》《真珠採り》《その他》が演奏された。
 夏には演奏旅行を企て、この件は《あまちゅ・かっぽれ》に別記。
 
 上手なアマ楽団は下手なプロ楽団とおなじく、つまらない。
 これでもか、というくらい下手なアマ楽団こそが、プロ楽団にまさる
というのが、与太郎の賛歌《あまちゅあ・かっぽれ》である。
(20060123-0129)
 
 ◆ 
 
 尺八二重奏曲《鹿の遠音》は、雌雄の鹿が相聞歌を交わすさまを描く。
http://www.h5.dion.ne.jp/~nawate/syakuhati%20oto.htm
 ♪ここでは、心ならずも決別した両者の心情を比喩した(双竜外伝)。
 
 syncopation
 リハーサルで、ゴリはわざとシンコペーションを一拍おくらせた。
 ビゼーの切分音については未完、両者の進路とともに別記する。
 
 ゴリが高校一年の水泳大会でぶっちぎり優勝した“潜水泳法”を指す。
“潜水唱法”は、ビング・クロスビーよりうまくなるため、フランク・
シナトラが開発したという。
 
19600410 与太郎はヴァイオリンで参加し、《白鳥の湖》は、ところ
どころ第一第二ヴァイオリンを同時に(ダブルストップで)演奏した。
(若林君の書簡による。カザルスとの対話に言及あり)
 
Tel'20051121 12:30-13:10 from Mr.Yoshida,Hajime
Let'20051121 to Mr.Yoshida,Hajime
 他に《双龍正伝&双竜外伝》同封。
 

 仰木 彬 プロ野球 19350429 福岡 20051215 70/
1959西鉄二塁手1993-20010928オリックス監督“仰木マジック”
19580407北九州市民球場(当時は小倉球場)の第1号本塁打
を阪急ブレーブス・梶本隆夫から放つ。

 
(↓)NPBマーク画像(他に数種あり)→沖縄サミット
http://www.npb.or.jp/
 
(20051006-20060610 Upload)

10月21日(火)
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