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Kenの日記
by Ken
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■ウィーンフィル・ベルリンフィル競演
ウィーン・フィル、シェーンブルン夏の夜のコンサート2017(2017年5月25日収録)
<演 奏>
ソプラノ:ルネ・フレミング
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

<曲 目>
序曲「謝肉祭」 ドボルザーク 作曲
歌劇「ルサルカ」から 「月に寄せる歌」 ドボルザーク 作曲
映画「ハリー・ポッター」から 「ヘドウィグのテーマ」 ジョン・ウィリアムズ 作曲
バレエ組曲「火の鳥」 ストラヴィンスキー 作曲 ほか

ベルリン・フィル、ワルトビューネ・コンサート2017(2017年7月1日収録)
<演 奏>
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:グスターボ・ドゥダメル

<曲 目>
交響曲 第3番 変ホ長調「ライン」 シューマン 作曲
楽劇「神々のたそがれ」から
「ジークフリートのラインの旅」と「ジークフリートの葬送行進曲」 ワーグナー 作曲
楽劇「ワルキューレ」から 「ワルキューレの騎行」 ワーグナー 作曲ほか

ウィーンフィル・ベルリンフィルの恒例のコンサート模様が放映されました。世界最高峰の両オーケストラの演奏会ですが、今年は指揮者の選択において全く対照的な演奏会となっていたと思います。

ウィーンフィルはエッシェンバッハ、ベルリンフィルはドゥダメルが指揮台に立ちました。エッシャンバッハはパ−ヴォの前のパリ管の指揮者でした。エッシェンバッハが指揮台に立った時代のパリ管は大変だったと思います。フランスの洒脱さとは正反対の指揮をするので、一つの「パリ管暗黒時代」を築いたのではないでしょうか。

それは「ウィーンフィル」との演奏でも全く同じでした。優秀なオーケストラは指揮者がいなくても一定水準の演奏は可能なのですが、優秀なオケほど指揮者の要求に忠実に演奏するものだと思います。ウィーンフィルはエッシャンバッハの要求通りの演奏をしていました。そして非常に「辛い」音楽を醸し出していました。

これに対比して「ドゥダメル」は非常に柔らかくそして丁寧な演奏を聞かせてくれました。ベルリンフィルの演奏者達も非常に楽しそうに演奏していたと思います。正月元日の新春コンサートでドゥダメルはウィーンフィルの指揮台に立ちました。その演奏はこれまでの新春コンサートの中で一際立派ななものだったと思います。そして2017年後半初日の演奏会はベルリンフィルとの素晴らしい共演となりました。2018年からのシャフはドゥダメルにしておけば良かったと思います。
07月31日(月)
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