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Kenの日記
by Ken
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■台湾「高雄」の路面電車

台湾の南部の「高雄」に来ています。高雄市内には鉄道、東西・南北に延びる地下鉄(MRT)の他に現在環状線の路面電車を整備中です。この路面電車がユニークなので今日の夕方に船から外出して乗ってみました。

予定の環状線の一部区間しか営業していないので料金は基本的に無料です。ネットで調べてみると「カード」が必要という情報もありましたが、乗っている現地高雄の方達もカードを持っている気配はありません。真新しい路面電車に乗ってみようという高雄の市民も多くいるようです。

高雄の路面電車の特徴は「架線が無く」、大分昔に敷設されて使われなくなっていた「貨物線の線路」を利用しているところです。港町高雄の「貨物線」は、市内と港を結ぶ大動脈だったようです。高雄市内の大通りの横を道と並行してい走っている場合が多いようです。従って交差点以外では車道とはバッティングしません。こうしたインフラは日本植民地時代の遺物のようです。台湾では日本植民地時代の建物等のインフラを残して活用している例が多いようです。これは韓国とはずいぶん違います。

「架線」が無いとすればどこから電気を供給しているのか最初は非常に悩みました。電池で走るとすれば非常に強力な電池を開発したのだと想像しました。しかし実際は各駅に架線が設置されていて電車は駅でパンタグラフを伸ばして電力の供給を受けているのです。

短い停車時間でも急速に充電できる電池が開発されたのだそうです。この方式の路面電車は世界でもまだ珍しいそうです。「架線」が無くてすっきりしているし、線路の敷地は芝のような植物が植えられていて都会の景観としても非常に優れていると思いました。因みにこの路面電車はスペインの会社が導入しているようでした
07月21日(木)
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