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Kenの日記
by Ken
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■安保法制に関する議論
BSフジのプライムニュースで「安保法制」に関する議論が放送されました。安倍首相の安保法制案支持からの立場は元防衛庁長官の森本教授、反対派は憲法専門の石川教授と政治学の河野教授でした。3人とも学者ですが森本さんが防衛長長官として政府・国会の内側を経験したことに対して、石川・河野の二人は純粋にアカデミックな立場なので議論の噛み合わない討論ではありました。
大変頭の回転の速い「反町キャスター」が間を取り持つのですが残念ながら聞いている方からすると、反対派特に石川さんの意見は「街のおじさん・おばさん」の情緒的な意見と大して変わらないという印象を持ちました。戦争時代を生きた人々がその時代の経験・思いを基本として今回の「安保法制」に反対するというのは分かるのですが、戦争を経験していない世代が反対する根本的な理由が何であるのか考えさせられました。
自分の判断は自分の思いは自分の経験から得られることが普通でしょうが。その経験が無い場合には学習して知識として獲得するしかないのです。従ってどのような判断をするのかはどんな情報をどれだけ得たのかという学習の問題になってしまうのでしょうか。3人の議論を聞いていて大学で研究している方よりも、防衛庁・外務省で第一線の場を経験した森本さんの獲得している情報が圧倒的に深くて大量だということが明白だったと思います。
安保法制反対派の先生には何が聞いている視聴者を納得させられるのか良く考えて欲しいと思いました。専門用語を並べて論理展開しても結局机上の議論であれば説得力がありません。例えば現地・現場の情報を徹底的に把握する方法があります。太平洋戦争の悲惨な戦場・沖縄戦・日本各地への爆撃などに関しての深い洞察力です。戦死者・負傷者数を「数量」としてだけ把握するのではなく、自分達の友人・家族の不幸と同様な思い入れをもって考えることだと思います。
数値ではっきり評価できない分野は「感情」の深さで対応するしか方法はありません。安倍首相は言い方は少し工夫が必要だとは思いますが、「国民の平和と安全を守る」ことに関しては大変深く真剣に考えていることは確かだと思います。安倍首相の強引さ・用意周到さはその深さ・真剣さの現れだと思います。その安倍首相の論理に単なる文献的知識で対応できるとは思われないのです。
06月25日(木)
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