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Kenの日記
by Ken
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■ISISとの戦い
アメリカ政府はイラク政府軍兵士などの訓練を支援するために米兵450人規模を追加派遣することを決めました。既に3100人が派遣されているのですが更にそれを強化する目的です。これらの米兵はあくまでもイラク政府軍等を支援・訓練するためのもので、ISIS掃討のための地上戦闘部隊ではありません。

先月(5月)中旬にISISはイラク中西部アンバル州の州都「ラマディ」に侵攻してそこを守備していたイラク政府軍を蹴散らしました。アメリカから強い非難を浴びたイラクの首相は数日間で奪回する豪語し、五月下旬からイラク政府軍のほかにシーア派武装組織も動員して奪回作戦に取り掛かりました。しかしいつになっても戦果の報道は聞こえきません。

イラク政府軍の軍人の話としてCNNは以下のようなコメント伝えています。「アメリカとその連合軍は2003年当時たった22日間でサダムフセイン政府軍を打ち負かしてしまった。アメリカとその連合軍は自分達の望むことを実現する力をもっている。彼等が本気になればISISを打ち破ることは難しくないはずだ。」たぶんイラク政府軍兵士の気持ちはこの通りでしょう。アメリカがいくらイラク軍兵士を訓練し武器を供与したからといってイラク軍兵士の士気は上がりそうにありません。

一方でアメリカ国防省が発表した昨年8月からシリアとイラクでISISに対する行われてきた爆撃等の戦闘に要した費用は「27億ドル」を超え、一日当たり費用は9百万ドルなっているのだそうです。このうち2/3の18億ドルは空爆のためのUS空軍の費用が占めているとのこと。残り9億ドルでは武器弾薬供与のコストが6.5億ドルとなっているようです。ISISとの戦いは10カ月に及んでいますがまだまだ延々と続きそうです。今後も続く「一日11億円」に上る戦費はどのような分担となっていくのでしょうか。
06月12日(金)
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