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Kenの日記
by Ken
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■天皇・皇后パラオ訪問
天皇、皇后両陛下がパラオを訪問され、第二次世界大戦の激戦地「ペリリュー島」で戦没者の慰霊をされました。一泊二日の強行日程だったようです。日本からパラオまでの飛行機は民間のチャーター機が使われたそうですが、パラオでの宿泊は海上保安庁の巡視船「あきつしま」が使われたそうです。ペリリュー島への移動はヘリコプターで行かれたのでヘリポートのある巡視船が便利であったということです。

巡視船に宿泊してまで「ぺリリュー島訪問に拘った天皇・皇后両陛下の平和に向けた行動には「執念」のようなものを感じます。皇后陛下はいつものように常に天皇の直ぐ後ろで天皇をそっと支えていらっしゃいます。お二人が相当固い決意をされていると見受けられます。昭和34年に結婚されたお二人ですが昭和天皇から「先の大戦での戦没者慰霊」のことをしっかり教えられたに違いありません。

今年は戦後70周年ですが天皇陛下のお気持ちには80周年・90周年を恃むお気持ちはないでしょう。若い皇室のメンバーにそして日本国民に対して昭和天皇から引き継いだ「教え」を暗黙で示されているように思えます。これからも第二次世界大戦の激戦地をできるだけ多く慰霊し、「過去」としっかり向き合う姿を示していくことでしょう。

その観点からすると天皇陛下には「時間が足りない」との思いがあるかもしれません。「靖国神社」に自ら参拝するような環境にはありません。第二次世界大戦で最大の被害を被った中国、そして日本に併合されて日本軍の一部として戦争に参加した韓国、この二つ隣国に対して天皇陛下が訪問できない状況も天皇には残念なことだと思います。そうした状況を打開できないでいる「政治」は、嘗て「戦争を始めた頃」に比べて進歩しているのかどうか考えさせられます。
04月10日(金)
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