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Kenの日記
by Ken
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■ベルリンフィル「ラトル」の後は?
ベルリンフィルの首席指揮者「サイモン・ラトル」の契約期間が2018年で終了することになっていて、ラトル自ら契約を更新しないことを宣言しました。ラトルは2017年にイギリスのロンドン交響楽団首席指揮者に就任して故郷に恩返しをすることになるようです。ラトルの交替までまだ時間があるのですが、余計な雑音の発生を抑えるためにベルリンフィルはラトルの後任指揮者選び急ぐことになったようです。具体的には今年5月11日にベルリン・フィル団員による非公開の投票で後継者が決定されるのだそうです。後任選びの予想は非常に難しいのですが、ネット情報を見る限り下記の指揮者の中から選出されるという見方が多いようです。順序は若い順です。
○ロビン・ティチアーティ(29歳)(スコットランド室内管弦楽団)
○グスターヴォ・ドュダメル(31歳)(ロスアンゼルス交響楽団)
○アンドリス・ネルソンス(34歳)(ボストン交響楽団)
○ヴァシリー・ペトレンコ(36歳)(オスロ管弦楽団、ロイヤルリヴァプール管弦楽団)
○ヤニック・ネゼ・セガン(40歳)(フィラデルフィア管弦楽団、ロッテルダム交響楽団)
○キリル・ペトレンコ(44歳)(バイエルン国立歌劇場監督)
○パーヴォ・ヤルビ(52歳)(ドイツカンマ―フィル、パリ管弦楽団)
○クリスチァン・ティーレマン(53歳)(ドレスデン国立歌劇場監督)
○リッカルド・シャイー(62歳)(ゲバントハウス管弦楽団、スカラ座監督)
○セミヨン・ビシュコフ(62歳)(BBC交響楽団)
○イワン・フィッシャー(63歳)(ブダペスト祝祭管弦楽団)
私の個人的な予想では「ドュダメル」が本命だと思います。「ドュダメル」の才能は誰しもが認めるところです。ベルリンフィルが採らなければスカラ座・ウィーンフィルが触手を伸ばすでしょう。一方これまでの実績を勘案して堅く選ぶなら「シャイー」と「ヤルビ」でしょう。両者とも既に名門オケのシェフにあって非常に忙しい身ですが、ベルリンフィルの首席ポストなら受けるはずです。この二人は非常に人間味溢れた暖かい演奏をする指揮者だと思います。ベルリンフィルに君臨するフルトヴェングラー・カラヤン・アバド・ラトルの路線とは少し違うことが気になりますが。
「ダークホース」は何と言って「C・ティーレマン」です。彼はウィーン・フィルでメストに敗れて「ベルリン・フィル」の仕事を虎視眈々と狙っていると思います。「ティーレマン」は上のリストの指揮者の中でも非常に特に個性的な演奏をする指揮者だと思います。フルトヴェングラー・カラヤン等の独特な個性を持つ指揮者の典型のような感じがします。ベルリンフィルで「大化け」するか「オケもろとも自爆するか」のどちらかだと思います。今回長期的な人事を決められないとすると前回ラトルに敗れた「バレンボイム」を中継ぎに選ぶという選択もあるようです。中継ぎなら「ヤンソンス」も可能でしょう。5月の選挙が楽しみです。
03月17日(火)
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