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Kenの日記
by Ken
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■「Jリーグ討論会」
NHKサンデースポーツの番組内で「日本サッカーの明日を考える会議」という討論会を行っていました。二回目の今日のテーマは「Jリーグ」だったのでつい見てしまいました。討論会のゲストはJリーグチェアマンの村井氏、元Jリーガー福西氏、公式審判の西村氏、サッカージャーナリスト大住氏でした。NHKがJリーグ試合の「怠慢シーン」の録画などを用意していたので「突っ込み」材料は揃っていたのですが、全体の議論としては「ナアナア的」に終わってしまった感じなので少し残念でした。
議論の中で気になったポイントがあるので感想を書いておきます。「審判のジャッジ」の議論で「西村審判」から「反則があってもアドバンテージを考慮して反則を取らない」という判断が主流になりつつあるという発言があったことに対し、選手代表の福西氏から「判定のバラツキは選手を混乱させる」旨の反論があり、西村さんも「アドバンテージを与えるか、フリーキックのチャンスを与えるかの判断は難しい物がある」と選手側に擦り寄るような発言がしていました。
選手にとっては「プレー中断無しのアドヴァンテージ続行」より、給水ブレークの取れる「反則中断・フリーキックによる再開」の方が身体に楽だということは十分に理解できるものです。しかしJリーガーが共通してそうした気持ちでいるとしたらJリーグの将来は真っ暗です。フリーキックの方が得点チャンスが多い等と考えるのは「緩いサッカー」をやっている証拠です。相手のラフプレーで倒されても、試合を中断せずに対戦相手に出来るだけ守備に戻る時間を与えないで数的有利を生かすことこそ世界トップクラスの標準だと思います。Jリーガではそういう戦い方ができないから、反則中断・フリーキックでの再開を望むのだと思います。
来年からJリーグのチャンピオン決定方式を変更するのだそうです。現在のプロ野球のようにシーズン終了後に優勝決定リーグを実施して優勝チームを決めるのだそうです。現在プロ野球では優勝決定戦が行われていて、阪神が広島・巨人を破って日本シリーズ出場を決めました。パリーグでは日本ハムが非常に勢いのある試合をしていて月曜日にソフトバンクとの最終決戦を迎えます。
Jリーグでもエキサイティング試合をして、台所事情の厳しいサッカークラブへ少しでも収入が入るように考えた支援策のようです。しかしプロ野球が12球団で争っていることに比べると、Jリーグ(1・2部)はクラブ数が多すぎると思います。クラブ数が多い結果優れた選手が分散し、各チームの実力が低いレベルで均衡してしまっていると思えます。その結果として気分だけは「世界レベル」で、「プロレス技(馴れ合い)」が目立つようになるのだと思います。
プロ野球の「阪神・日本ハム」の試合はスポーツ観戦の面白さを改めて教えてくれました。プロ野球は「Jリーグ人気」に対抗すべく様々な手を打ってきましたが、何といっても大事なのは「ハイレベルなプロスポーツ選手がアマチュアのように真剣にプレーする姿」だと思います。「負ければ終わり」の優勝決定戦だからということもありますが、最近のプロ野球は少し変わってきたようで通常のシーズン中の試合でも面白い場面が多いように思えます。
翻って「Jリーグ」の試合はと言うと、「それほどハイレベルでないスポーツ選手達が、世界レベルのプレーを披露しようとするので、厳しく当たらずに緩いパスを成功させたり、何でもない接触プレーで痛がって大げさに転んだりするシーンが目立つ」ことになります。日頃このような試合をしている選手達に「本当のハイレベルなサッカーをしている世界トップクラスに勝て」というのは、どんな監督を呼んでこようが無理なことです。いつものトーンになってしまったのでこれでやめます。
10月19日(日)
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