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Kenの日記
by Ken
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■CDジャケット
IPOD(第3世代)に詰め込んだ楽曲コンテンツの整理をしています。10年以上前のIPODは画面は小さくて白黒、フォントも大きくて画面上の情報量に制限があることから、取り込んだ「楽曲」の画面上での管理は至ってシンプルなものでした。20ギガ(4400曲以上)の楽曲(殆どクラシック曲)が入っているのですが、音楽の検索方法は「作曲家別・演奏者別」をキーにすることが便利なので、ポップスのように「アルバム名」の入力はしていないのです。例えば「ブラームスの交響曲」ならば、ブラームス作曲で交響曲がズラっと並び、次に指揮者・オケ別で聴く曲を決定するようになっています。
一昨年英語勉強用でIPODナノ(第7世代)を購入して、楽曲コンテンツも少し入れたのですが、最新のIPODはカラー画面にアルバムジャケットが表示されるので、改めて楽曲コンテンツに加えてジャケットも魅力的なものだと再認識しました。音楽は作曲家・演奏家(同じ曲・同じ演奏家の異録音も区別)だけでなく、その曲が収録されていた「ジャケット」大切な要素であり大昔を思い出したのでした。例をあげると、「ミュンシュ・パリ管」の「幻想交響曲(LP)」は非常に奇抜な絵が使われました。また「ムラビンスキー・レニングラードフィル」のチャイコフスキーの4・5・6交響曲ではロシア風のチャーミングな絵が使われました。そうしたジャケット見ると嘗て(40年以上前)に貯金をためて買ったり、買えないので友人から貸してもらったりした時の思い出が蘇ります。
ということで古いIPODに「アルバム」を無視して詰め込まれた大量の楽曲コンテンツを「アルバム単位」に再整理する作業を進めているというわけです。そしてアルバムのジャケットについては、ネットショップ等の画像を利用させてもらっています。「ジャケット」と「楽曲コンテンツ」が対応することで楽しみが少し増えた気がしています。
嘗ての「LP」の名盤はCDに比べてかなり大きいので情報量が多く「魅力的なジャケット」が目白押しでした。演奏家の写真を使っている場合にも「演奏家の表情」と「楽曲」が上手く釣り合っていたりしてジャケットを見る楽しみがありました。「CD」世代に入ってからはジャケットそのものが小さくなり、ジャケットデザインへの力の入れ方が小さくなった感じがします。
小さいCDジャケットでも工夫すれば魅了的なものに成り得ます。例えば「ヒラリー・ハーン」はアルバムジャケットに「自分の姿」を使っていますが、10代の若いころの写真から大人の風貌に次第に変わってくる年月を知ることが出来ます。この方法は「クララ・ハスキル」も使っていたもので録音時の記録ともなります。残念に思うのは現在最も制作量が多いと思われる「ワレリー・ゲルギエフ」のCDジャケットが統一性がなく魅力的でないことです。現在世界の音楽界をリードするゲルギエフですが、嘗てLP時代を牽引した「帝王カラヤン」と対比するとには少なくとも「ジャケット」に関する限り後塵を拝しています。
06月08日(日)
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