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Kenの日記
by Ken
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■インド総選挙で野党が大勝利
インド国会の総選挙の開票作業が終了し野党が地滑り的な勝利を納めました。2004年の総選挙において「ソニア・ガンジー」率いる「インド国民会議党」がBJP党から政権を奪ったのですが、その時から10年を経てBJP党は政権を奪い返しました。BJP党の党首「ナーレンダ・モディ」氏が国会で首相に指名されることになります。
敗れた「国民会議党」ですが、選挙期間中から「ラフール・ガンジー」(副党首)の「線の細さ」が懸念され、一時妹の「プリヤンカ」を担ぎ出そうという動きさえありました。ネルー家の子孫の男系はどうも頼りないようです。これから国民会議党は野党に落ちるわけですが果たして「ラフール」の指導で党勢拡大ができるかどうか。母の「ソニア」も大変苦労しそうです。
政権に復帰するBJP党にとっても現在のインドは難問山積です。途上国がテイクオフするに際して「貧富の差の拡大→社会不安の増大」「急激な成長→インフラ整備遅れ・公害発生」などどの国も多かれ少なかれ通過する問題なのですが、大きな人口を抱える中国・インド等では問題は非常に深刻になります。一足先に成長した共産党独裁の中国に対して民主主義国インドがどのような解決策を提示できるのか。BJPに期待したいところです。
身近なところでは「日本に残されたチャンドラ・ボースの遺骨」の件ですが、ガンジー・ネルー王朝のインド国民会議党政権からBJP党に変わることで進展を期待したいところです。ネルー・ガンジーから袂を分かったチャンドラ・ボースはインド国民会議党からすると異端です。チャンドラ・ボースが英雄視されることは取りも直さず国民会議党本流の正当性への打撃となります。従って「英雄チャンドラ・ボースの遺骨」のインド帰還は好ましくなく「遺骨の信憑性」が疑われてきました。BJP党はむしろ逆に「チャンドラ・ボースの功績」を利用したいでしょうから、積極的に「遺骨の本国帰還」を進める方向に進みそうです。これと並行して「日印関係」も一層緊密になりそうです。
05月18日(日)
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