ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99190hit]

■ローマ法王決定
ローマ市街地にあるバチカンのシスティナ礼拝堂でローマ法王選出のための「コンクラーベ」が行われていましたが、13日水曜日の夜、アルゼンチン出身の「ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿」が第266代ローマ法王に選出され「フランシスコ1世」を名乗ることとなりました。

「コンクラーベ」は法王選出にエリジブルな枢機卿がシスティナ礼拝堂という密室の中で集まって投票によって決めます。システィナ礼拝堂に据えられた煙突から、投票用紙を燃やす煙が排出されますが、この煙の色が「白」ければ法王が選出された合図なのです。これは小説「天使と悪魔」で詳しく説明されていました。

基本的は仏教徒だと思っている私には関係ないことですが、ローマ法王の選出方法はあまり民主的とは言えないと思います。もっとも宗教組織の長を選出する場合にどのような方法が良いのか詳しくは知りませんが。最近少し興味を持っている「チェーザレ・ボルジア」に関する本を読むと、ローマ教皇がネポティズムの行動をとるためにローマカトリック社会が非常に腐敗した過去があることが分かります。

法王を選出することとなる「枢機卿」の任命権は法王が握っているので、前法王あるいはそれを支える枢機卿の考えによって次期法王が選ばれることになる可能性は十分あります。最近はそんなことはないのでしょうが、丁度同じ時期に選出されようとしている中国国家主席選出方法はまさしくそのような弊害の危険性を孕んでいるといえます。

イエズス会出身の法王ということでなんとなく親しみが持てます。キリスト教社会だけでなく、全世界に良い意味で強い影響力を発揮してくれることを期待しています。
03月14日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る