ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99202hit]

■100年経過
今年2010年は「日韓併合」から100年経過した年です。1910年8月に日韓併合条約が成立したのでした。菅首相が比較的抑えた政府声明を出したので韓国政府も未来思考で応えたのだと思います。但し、日本国内の雰囲気は「韓国併合」に関しては殆ど興味がない、あるいはもう昔のことなので知る必要もないというような雰囲気に思えます。

少し前から「日本とアジア」という問題に興味を持ち、19世紀後半以降の日本・中国関係、日本・韓国関係の書物を読んできました。考えていくほど判らなくなってくるのですが、判ったことは「知らないことが多い」ということでした。100年前の日韓併合についても、当時の韓国(朝鮮王朝)についても最近になっておぼろげながら姿が見えてきた程度です。

来年2011年は「辛亥革命100周年」の年にあたります。孫文に関する書籍も大分読みました。横浜の会社に移り、通勤定期が「武蔵浦和と横浜駅」間で使えるので横浜中華街には何度か行きました。会社の事業所が長崎にあり長崎出張の機会が増えた関係で、長崎での孫文の足跡をたどる機会も増えました。

孫文は日本を確かに「アジアの同胞」と考えていました。孫文からすると同じアジアの同胞が朝鮮を併合し、中国を侵略する(1915年の21か条要求など)なんて考えも及ばなかったことです。そうした日本の姿に孫文はさぞ幻滅したことでしょう。

当初は朝鮮の留学生を慶応に受け入れ、朝鮮の改革に意欲を示した福沢諭吉は「脱亜論」(1885年)を書いてアジアから決別すべしとの論を張りました。その後の日本は、日清・日露戦争に勝利して、朝鮮での権益を確保し大陸への足掛かりとしたのでした。当時の朝鮮半島への日本からの投資額は膨大なものであって、後の韓国の経済成長はその恩恵を享受したものという論がありますが、だからと言って日韓併合は正当化されません。

そうした時代から100年経過し、日本経済は嘗ての面影もむなしく低迷し、中国は世界第二位の経済大国に成長しました。元気の良い韓国企業は世界中で活躍しています。100年経っても、日本・中国、日本・韓国関係は何かしっくり来ない感じがするのは私だけでしょうか。これからの100年はどうなるのでしょうか。

そんな折梅棹忠雄の「文明の生態史観」を読みました。非常に興味深い内容でした。この本は戦後間のない頃の出版です。その後このような枠組みの研究があまり進んでいないのが残念な感じがします。
09月23日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る