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Kenの日記
by Ken
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■ドュダメルのマーラー交響曲第一番
NHK教育テレビでドュダメルのマーラー「巨人」が放送されました。彼のロスアンジェルスフィル主席指揮者就任コンサートの模様です。アマチュアのシモンボリバルユースオケとは違ってプロのオーケストラは「のりのり」ではないけれど、それでもLAフィルの楽員はドュダメルの「天才」に触発され、ものすごい名演を残したと思いました。

マーラーの交響曲が非常に新鮮でそして自然に聞こえました。長い曲ですがこれは一気に聴くことが大切なのだと思いました。というのもドュダメルは全曲通した「見通し」「設計図」に基づいて演奏していると思えるからです。ドュダメルの天才は全曲を俯瞰した上で個々のフレーズを処理しているのだと思います。従って当然ながら最後の音が消えたときに最高潮に達します。それまでの瞬間瞬間は息の長い緻密な助走なのです。

それにしてもLAフィルは上手に主席指揮者を選びました。これでLAフィルの海外公演(特に日本公演)は満員間違い無しです。本番が魅力的なのでどれくらいCD・DVDが売れるのかわかりません。というのもドュダメルの音楽は聴衆に緊張を強いるので、そう何度も聞くことができないのだと思います。

これからドュダメルはどのように成長していくのでしょう。若くして楽壇での地位を確立してしまった場合、順風満帆に歳をとって「老成」したらどうなるのでしょう。残念ながらこれまでにそうした例はないように思えます。かつての大家には「戦争」「体制」という大きな障害がありました。その厳しい境遇が大きな才能を開花させた面があったと思います。

ドュダメルを聞いていて「早逝」してしまうのではないかと心配してしまうのは私だけでしょうか。
04月03日(土)
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