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Kenの日記
by Ken
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■歌劇「ドン・ジョヴァンニ」


川口リリアホールでモーツアルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」を見てきました。ダ・ポンテ三部作の中でも特別の存在のドン・ジョヴァンニなので楽しみにしていたものです・演奏は一応「バーデン歌劇場」ということで、パンフレットは以下の通りの紹介がありました。



会場で開演前に驚いた事は「客の入り」が少ないこと。私達の席は二階の最前列中央で絶好の場所だけに左右にお客がいましたが、後ろの列以降は観客がまばらでした。一階席も空席が目立ちましたので、半分入ったかどうかというところかしら。当日まで新聞などで宣伝していなかったので、てっきり満員かとおもったらその反対でした。そしてもうひとつ、会場で配られたパンフレット。最近のオペラは有料パンフレットが殆どですが今日は無料で結構分厚いパンフレットが入り口で配られました。期待して明けて見ると、中は空欄の五線紙がたっぷり入っています。多分、序曲はピアノ譜の高音部らしきものが抜書きされています。そして第一幕の始めの部分はアリアの音符、伴奏の高音部が記載されていますが、次第に音符の数が少なくなり、殆どの部分が空欄の楽譜となってしまいます。解説者が最初は意気込んで書いたのでしょうが、身体を悪くしたか、別の仕事が入ったのか、もともと無謀な試みであったのか、最後まで完成できなかった模様です。それでも、漫画で表現した「あらすじ」が紹介されているの大変親切な心配りだと思います。

家に帰ってからしらべたのですが、演奏団体の「ウィーンの森 バーデン劇場」ですが、それらしき団体のホームページを探し出しました。

バーデン劇場のホームページ

しかし、パンフレットにはメッセージを寄せたオーストリア大使の挨拶文の中に「バーデン劇場」の文字があるだけで、その他の部分には全く演奏団体の記載はありません。もちろんバーデン劇場ホームページにも「日本公演」の記事などまったくなし。パンフレットに記載された歌手・演奏者はバーデン劇場のスタッフの中には見出せませんでした。どうなっているのでしょう。バーデンはウイーンの郊外の小さな保養地なので、オペラ劇場が二つあることは考え難い。どうなっているのでしょうか。

と言うような不可解団体の演奏でしたが、その内容は素晴らしいものでした。暫く外国人のオペラ公演を聴いていなかったこともあるでしょうが、今回の「ドン・ジョヴァンニ」は素晴らしい公演だったと思います。こんな素晴らしい演奏なのに、半分したお客が入らないなんてなんてもったいないことでしょう。

今回の公演スケジュールは、9月12日の奈良市から始まり、神戸、鹿児島、熊本、吹田、滋賀、静岡、所沢、君津、川崎、豊田、千葉、岸和田、熊谷、川口、青森、北海道、岩手の18箇所を回るというものです。正直言って地方都市巡りですね。東京都内での演奏は無し。近いのは川崎ミューザと川口です。東京都の皆さんは「川口」にくるべきでした。本当に素晴らしい演奏でしたから。

配役は以下の通りでした。

ドン・ジョヴァンニ:セバスチャン・ホロツェック
ドンナ・アンナ:エステファニア・ベルドォモ
ドンナ・エルヴィーラ:リタ・シュナイダー
ドン・オッタービオ:ヴァレリ・セルキン
レポレッロ:ファルベルト・クロッセンス
騎士長:ファルナール・サール
チェルリーナ:エファ・クンプミューラー
マゼット:イゴール・レファイタン

以上の8人が織り成す物語ですが、8人全員がそれぞれかなりの力量である上に、既に10回以上の演奏をこなしただけあって、バランス・話の進め方が既に自分達のものになっていました。そしてもっとも大事なのことですが、本当に一生懸命演じてくれた事が何よりも名演・感動に繋がったのだと思います。


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10月04日(日)
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