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Kenの日記
by Ken
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■投下資金回収
投下資金回収ということで色々考えたことがあるので書いていきます。

まずインターネットの「ADSL」等の定額制サービスについて。インターネットが普及する前、つまり音声伝送だけの時代の通信回線の平均的な一日の使用時間は一時間もないものでした。一方、設備は24時間利用可能ですので絶えず減価償却費が発生していると考えられます。つまり、1時間の利用で24時間分の減価償却費相当を回収するのですから、料金は相当高く設定しなくてはなりませんでした。

しかし、インターネットの普及でこの状況は激変しました。インターネットの場合、人間は寝ていてもコンピュータが受信してくれます。こちらは寝ていても地球の裏側では活動しているので、人間に代わってコンピュータは仕事ができます。従って極論すると通信回線は実際24時間利用されるのです。

現実的に利用可能な時間が増えるので、1時間当たりの単価は非常に小さいものにすることが出来ます。通信会社は新しい通信回線部分の投資を抑えれば、競争で料金が下がっていっても何とかやっていけるのです。後はいかに付加価値をつけるかです。

これは技術を旨く活用できた話。

次は悲惨な話。

医療設備・医療検査の設備は非常に高価です。昔そういう設備の予算管理の仕事をしていたので勉強しました。CT、MRIなどの検査機器は一台数億円します。結石を開腹せずに破壊する衝撃波をあてる機械も相当高価だったことを覚えています。スリランカにおいてもそうした高度な医療を可能にする機械が導入されています。しかし前の話同様に、この機械の投下資金をいかに回収するのかという問題が生じます。

こうした機械は実際製造コストが高いので、発展途上国でも先進国でもほとんど同じ価格のはずです。そうするとその利用料金は先進国並に相当高く設定しなくてはなりません。日本でも高度医療は高価です。そうすると発展途上国でどんな人が利用できるのか。貧乏な人はそういう医療を受けることはできないのです。そうした高額医療を少しでも受けやすくする医療保険制度はほとんど導入されていません。

せめて、大量生産できる薬品類については、先進国と発展途上国との間で価格差をつけて、発展途上国で多くの人が利用できるような仕組みが欲しいです。
09月30日(火)
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