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Kenの日記
by Ken
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■メータ、ロストロポーヴィッチ演奏会
次のドボルザークは今日の「メイン」です。メータもオケもこの「巨匠」の伴奏に大変気を使っていた感じ。新聞報道によると、大分リハーサルを積んだとのこと。そして例によってロストロポーヴィッチはホテルに帰って部屋で長時間に練習を行ったとのこと。ロストロポーヴィッチは78歳。さすがに10年前の小沢N響の時に比べるとパワーが落ちていました。しかし、重音の音程や、細かいパッセージは見事なもので観客の大喝采を浴びていました。


ロストロポーヴィッチの構え方は独特で他人にはまねが出来ませんが、彼の左手の指の長いこと。そして右手の腕が長いこと。(そう見えるのです)そして、次のパッセージの準備が早いこと。ソロが終わって暫く間休止があっても、左手はすぐ次のポジション準備に入っています。


個人的には2楽章の雰囲気がとても楽しめました。オケもソロの音に注目し、オケの各パートのバランスに細心の注意を払っていた感じ。最後のブラームスは、オケは良く鳴っていました。各セクションの聞かせ所、たとえば二楽章のホルン、オーボエ、バイオリンのソロ。終楽章のピチカート。終楽章のホルン、フルートのソロ。トロンボーンの和音。トランペットの協奏。


それぞれパーツは素晴らしいのですが、じゃ「全体通して」どういうブラームスなの?という感じ。カラヤンとか、アバド初期の超豪華なブラームスという方向でもなし、かといって、北部ドイツの音、あるいは厳しさを感じさせるほどでもない。隋所に弦楽器の分厚い音が聞かれましたが、それはドイツ的というよりはイタリア的に聞こえました。


「この渋い交響曲もイタリア的に演奏するとこうなりますよ」という感じでしょうか。常任のメータが演奏慣れしている「ブラ1」を、ほんの少しの部分パッセージを確認して本番に載せたという感じです。これが彼等のブラームスなのでしょう。


最後にメータの指揮ですがオペラは非常に面白そうです。「3テナー」ズの伴奏の時も気持ちの良い伴奏をしていました。一方、ブラームス、ブルックナーなどでは良くわからない感じです。昨年買ったグレートも私の趣味とは違いました。でも日本でもてはやされるブラームス、ベートーベン、ブルックナーは特殊かもしれない。


こういうオケで、オペラを安い値段で身近に気軽に聞けるというのが、歴史の長いイタリア文化でしょう。演奏会終了後に撮影したメータとロストロポーヴィッチの写真を添付します。

04月10日(日)
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