ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
[356032hit]
■アーサー・ランサム
アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』、お子様向けの訳なので、あまり期待はしておらず、しかも結構分厚い本だったので、今日の返却までに読み終えるかな?という感じだったのだが、意外にもあっという間に読めてしまった。
ここに登場する子どもたちの年頃に、この本を読んでいたなら、きっとすばらしく素敵だと思っただろう。親から離れて子どもだけで帆船を操縦するとか、キャンプをするとか、海賊ごっこをするとか・・・といっても、実は親の目の届く範囲でのことで、そうたいしたことはしてはいないのだが、それでもその年齢の子どもたちにとっては、大冒険だろう。大人でさえ、結構わくわくする。
また、ここに出てくる大人は、子どもたちの「ごっこ遊び」を馬鹿にしたり、けなしたりせず、本気でつきあってくれるというのもいい。それに、父親の言うことには絶対逆らわない、お兄さんやお姉さんには従うといった、今ではあまり見られない「家庭の躾」も、ほほえましい。私は、実際家族はこうあるべきではないかと思っている。こういうことがなくなってしまったから、子どもが荒れているのだと。
だからこの本は子供向けと思い込まず、今の大人も読んだほうがいい。すでに「古き良き」といった趣になっているが、古くても良いことは思い出すべきだ。いかにも子供向けの訳なので、ちょっと残念ではあるが、これは全12巻の 「アーサー・ランサム全集」 になっているので、全集で持っていても損はないものだろう。しかし出版元が岩波書店なので、書体が今の子どもには読みにくいかも。復刻版なのかもしれないが、せっかくの良書の全集なのだから、多くの子どもたちに読んでもらえるよう、新しく作り変えてもいいのでは?と思う。
ところで、また図書館に返却に行ったついでに、またまた凝りもせずに本を借りてきてしまった。その中のマーカス・セジウィックだが、以前から気になっていたものの、読む機会がなかった。今回手にとって解説を見ると、「YA界のスティーヴン・キング」とある。そもそも児童書でホラーというのはそんなにないから、「ホラー=スティーヴン・キング」みたいな感覚なんだろうが、ちょっと笑えたので、借りてきた。
しかし、例えば「YA界のロバート・マキャモン」なんて言ったって、対象とする読者には、わかってもらえないだろう。私自身、キングを好きなわけではないから、セジウィックがキングに似ていようがいまいが、どうでもいいんだけど。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム全集 (1)』/アーサー・ランサム (著), 岩田 欣三 (翻訳), 神宮 輝夫 (翻訳)
単行本: 487 p ; サイズ(cm): 23
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115031X ; (1967/06)
出版社/著者からの内容紹介
ジョンたち4人きょうだいは、夏休みに帆船ツバメ号で湖の無人島探険に出かけた。島での作戦会議中に、突然ぴゅっと飛んできた緑の羽の矢。海賊船アマゾン号の挑戦だ。
※画像は原書 『Swallows and Amazons』/Arthur Ransome (著)
◆図書館貸し出し
『Witch Hill―魔女が丘』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳)
単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 理論社 ; ISBN: 465207722X ; (2002/12)
内容(「MARC」データベースより)
火事で家を追われた少年は、クラウンヒルの村で炎と老婆の悪夢におびえる。村に埋もれた遺跡、突然死に隠された秘密。ヴァルプルギスの夜、すべての謎がひとつになり、伝説はよみがえる…。息づまるサスペンスホラー。
『ザ・ダークホース』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳)
単行本: 263 p ; サイズ(cm): 19 x 13
[5]続きを読む
09月27日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る