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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■『さようならコロンバス』
病院に行った帰りに、紀伊国屋へ。結局、NHKのラジオ講座は指定のテキストを買うことにしたのだが、その場で結構迷った。持っている本でも間に合うんじゃないかと。でも、4ヶ月間スムーズに進めるためには、やはり必要。
衝動買いした「不気味な本」は、ファンタジー。ここに出てくる生き物は、全然好きではないが、特に苦手でもない。私は柔らか系のヌルヌル種がダメなので、この手はだいじょうぶなのだ。ゴキブリが大の苦手なアポロ13号には、絶対に読めないだろう。(^^;
これも「クロニクル」とあるので、これから先シリーズで続くのだろうが、どれくらいになるのだろう?他に立ち読みチェックした中にもシリーズがあって、最近のファンタジーはあちらもこちらもシリーズになっているので、ほんとに困ったものだ。1巻目でダメなら先は読まないが、ずっと気にはなってしまう。
しかし、こうして新しい本を買っているのに、一方で中断している本を片付けようなどと思っていて、考えが統一されていない。ともあれ、『さようならコロンバス』が読み終わったことは、とてもめでたい。課題本には毎回悩まされていて、読み終えると、とにかくほっとする。まだ感想を書くという苦行が残っているのだが、とにかく読み終えてしまえば、なんとかなる。でしょう。
でも、これは1977年の翻訳で、やっぱり古めかしい。50年代の比較的新しい社会を描いたものに、古めかしい訳というのは、ちょっと・・・。というか、訳された時には新しかったのかもしれないが、今ではやはり違和感がある。50年代はけして古めかしい時代とは思えないし。そんなわけで、若者の会話部分などは、どうしても受け入れがたい。イメージが上手く掴めない。
これが18世紀だとか19世紀あたりの話だったら、実際に時代も古いので、古色蒼然とした訳でも違和感はないのだが。。。これは新訳も出ていないから、できれば原書で読んだほうがいい小説のひとつだと思う。
青春小説って、マキャモンやカポーティみたいなのは面白いと思うのだが、サリンジャーとかロスのような雰囲気は、個人的にはダメかも。僕が、僕が、という自己主張の強いものは引いてしまうのかもしれない。主人公は同じ「僕」(私でも俺でもなんでもいいが)でも、本人は淡々としていて、客観的に第三者的な書き方をされているほうが、私は好きなんだと思う。
それでも、最後に親をとる主人公の恋人の立場は、女の子の気持ちとしては非常によくわかるし、今だから言えるが、親の言うことを聞いておいたほうが間違いがないと思うし、そのほうが絶対に幸せになるとも思う。こういう恋愛はよくあることだと思うが、大人になって現実を見てしまった私からすれば、この主人公の男の子には全然魅力を感じない。人種とか宗教とか社会的な地位とかは全く関係なく、性格の面で魅力を感じないのだ。それも単なる好みだろうけど。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『さようならコロンバス』/フィリップ・ロス (著), 佐伯 彰一 (翻訳)
文庫: 183 p ; 出版社: 集英社 ; ISBN: 4087600025 ; (1977/05)
カバーより
真夏のプールサイドで出会った二人は、次の日プールの底でぶくぶくあわ立つ接吻をかわしていた。
ニューアークの高級住宅地に住む女子大生と下町の叔父の家に下宿する貧しい青年の恋。空虚なアメリカの反映のなかにうまれた、若々しくはりつめた恋の物語を、甘やかな抒情とペーソスでとらえた青春の自画像。
◆紀伊国屋
『Dubliners』/James Joyce ¥1050
ペーパーバック: 368 p ; 出版社: Penguin Books Ltd ; ISBN: 0141182458 ; (2000/02/03)
※NHKラジオ講座「原書で読む世界の名作」で使用する今月からのテキスト。持っているもので間に合うと思っていたが、何ページの何行目などという指摘にすぐに応じられないため、結局指定のテキストを購入。
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08月11日(水)
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