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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■「サンタクロースの自伝」と「レ・ミゼラブル」
●「サンタクロースの自伝」

昨年末に読み終えた『The Autobiography of Santa Claus』の感想を、やっと「私の読書の記録」にアップしたのだが、これは感想というより、内容のまとめのようなものになってしまった。でも、これはぜひともこういう形で記録しておきたかったので、まあ、仕方がない。読みながら書いていたメモも、実際に膨大なものになっていたのだが、それをまた削りながら書いたにも関わらず、日記帳2日分にも及ぶ長いものになってしまった。

読み始めた当初は、歴史の教科書でも読んでいるような感じで頭が痛かったが、だんだん面白くなってきた。どこまでが本当で、どこからが作り事なのか定かでないところが面白い。歴史上の人物も登場し、史実もしっかり踏まえているのに、奇想天外。荒唐無稽。すごく面白かった。

でも最後に感じたのは、人間てどの時代でも、どこかで必ず戦争をしているんだなということ。まったく愚かな生き物である。だからこそ、いつの世の中でも、サンタクロースのように世界中に喜びを配って歩く人が必要なんだろう。「サンタクロースなんかいない」のではなく、皆がサンタクロースにならなければいけないんだと思った次第。

もちろん、のちに「サンタクロース」となったニコラスは、もともとキリスト教の司教だったから、キリストの誕生日を祝うという意味も含まれてはいるが、ニコラスの「gift-giving」は、宗教を問わないというところが重要だ。人々に恐怖を与えるのではなく、喜びを与えれば、世界はきっと平和になるだろう。たぶん、ブッシュとかビン・ラディンのところには、サンタクロースが来なかったのかもしれない。


●「レ・ミゼラブル」

元旦から連日、テレビで「レ・ミゼラブル」を見ている。例のジェラール・ドパルデュー主演のドラマだ。でも、どうにも納得できないところがある。いちいちあげていたらきりがないのでやめておくけれど、原作を読んでいないので、脚本とか演出が悪いとも言い切れないし、もちろん原作と比較してうんぬんも言えないのだが、単純にドラマとして見た限りでも、どうも変だ。

今回は、主演のドパルデューのせいではなく、彼はむしろ今までの中では一番はまっているのではないかと思うのだが、ストーリーがおかしい。「モンテ=クリスト伯」のような有無を言わさぬ力がない。作者のデュマとユゴーの力の差だろうか?

今月の読書会では、バルザックを読む予定でいるが、ユゴーはバルザックの友人であった。どちらも未読なので比べようがないが、あちこちの批評を見る限りでは、間違いなくバルザックのほうが面白そうだ。作家としての性格も、バルザックのほうが好みだし。

ユゴーは本筋から外れた脱線が多いと聞いているので、個人的には『レ・ミゼラブル』は読む気にならない。そういうところが面白いとされているのかもしれないが、どうしても読むなら、それこそ児童向けの短縮版でいいかも。
01月03日(土)
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