ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■原文で味わう新しいアメリカの短編小説(16)
◆「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第16回
テキスト:「Snakes' Shoes」/Ann Beattie (1975)

1947年ワシントンDC生まれ。デビュー当時、アメリカには20代の作家があまりいないという状況のもとで、3人のジョン(ジョン・オハラ、ジョン・チーヴァー、ジョン・アップダイク)の後継者として、『ニューヨーカー』誌に短編を発表してきた。1976年に、短編集『Distortions』(今回のテキストはこの中から)と長編『Chilly Scenes of Winter』(邦訳『冬の冷たい光景』)の2冊を同時刊行する。同じ時期にはレイモンド・カーヴァーがおり、ビーティとカーヴァーは短編作家として名をあげた。作品の仕上がりとしては、1982年の『The Burning House』(邦訳『燃える家』)が頂点。
『Park City: New and Selected Stories』
1999年刊行のベスト短編集。
この本で、長年短編を書いてきたことを称えての「バーナード・マラマッド賞」を受賞。

●文章の特徴
現在形で書かれていることが多く、難しい言葉は使わず、簡単な言葉で適切なことを言い表している。固有名詞(歌とか商品名)を使って、そこに登場人物の特徴を詰め込み、詳しい説明はしない。

●ビーティの描いているもの─「自分たちはどのように年をとっていくか」
60年代にヒッピーだったり、反戦運動をしたり、ベトナム戦争に行ったりした、ビーティと同世代のベビーブーマーたちを対象に、いつまでも大人になりきれないような人たち、あるいは80年代にヤッピーになっていくアッパーミドルクラスの都市生活者たち(アメリカ東部、おもにニューヨークやヴァージニアなどに住んでいる)などを描いている。時代を日記のように描いている。

<現代アメリカ文学作家リスト Ann Beattie>


◆次回のテキスト
「Bridging」/Max Apple (1984)


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF(明治通り店)

『ハラスのいた日々』/中野孝次 \100
出版社/著者からの内容紹介
一匹の柴犬をもうひとりの家族として惜しみなく愛をそそいだ感動の愛犬記。後日談と可愛い写真もさらにふえ、ハラスは甦える。
『時計を巻きにきた少女』/アン・タイラー \100
内容(「MARC」データベースより)
三カ月前に死んだ夫は家中の時計のネジを巻いて歩いたものだった。喪失感の中でも生活は続く。ある日新しいお手伝いさんがふらっとやって来て…。今では一家は彼女エリザベスのまわりを回る。


11月13日(木)
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