ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■外国文学の縮約版
マイケル・シェイボンの『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』は、日本語版は縮約版で(実際にまだ比較してはいないが)、ページ数を見ただけでも、かなり省略されていることが一目瞭然。シェイボン本人はそれで納得しているらしいのだが、シェイボンファンの読者としては、ちょっと納得できない。やはりオリジナルのままで読みたい。今日買ったデイヴィッド・レーヴィットの短編集も、3編が削除されている。何を基準に削除するのだろう?これもまた納得がいかない。

じゃ、原書で読みなさいってことになるんだろうけど、そういう話でもないと思う。売れればいいという出版社の考えだけで、省略されたり削除されたりしてしまうのは、外国文学を読みたいと思っている多くの日本人に、失望を与えるんじゃないかな?と思う。分厚くちゃいけないの?日本人に受けなさそうな話は削除していいの?あらすじだけわかればいいの?と、疑問はつきない。

こういうのを知らずに買ってしまうと、まるで、文庫で7巻にもなる『モンテ=クリスト伯』を、子供向けに1冊にまとめたもので買ってしまったような、そんな気分になる。それでも、英語では無理って場合は(皆が皆、原書で読めるわけじゃないし)、これを読むしかないわけで、なんだか騙されているような、馬鹿にされているような、そんな感じがしてしまうのは、私だけかな?


〓〓〓 BOOK

◆BOOK・OFF

『ピッツバーグの秘密の夏』/マイケル・シェイボン \100
内容(「BOOK」データベースより)
アート・ベクスタイン、ピッツバーグ大学4年、インテリでファザコン、父親はギャングスター。ひと夏のあいだに、風変わりな美少女フロックスとホモセクシュアルの青年アーサーの両方を愛してしまう。いったい自分のアイデンティティとは何か?夏が彼自身を明らかにしていく。

※シェイボンのデビュー作。Amazonに原書をオーダーしていたのだが、100円ならこっちでと思って購入。Amazonのほうをキャンセルしようと思ったら、ずっとサインインできなくて困っている。
●画像は原書『The Mysteries of Pittsburgh』

『ファミリー・ダンシング』/デイヴィッド・レーヴィット \100
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカの家族の絆の光と影をしなやかな感性で巧みにとらえた"優しく、おかしく、雄弁で、知的でもある驚くべき短編集"(ニューヨーク・タイムズ紙評)…。23歳で華麗にデビュー。80年代アメリカ文学の新しい流れを代表するレーヴィットのベストセラー。

※この間授業でやったレーヴィットのデビュー短編集。思いっきり「ホモ小説」だそうで、南さんが「これはすごい話が入ってるよ」と言っていた。どういう意味で「すごい」のか、読んでのお楽しみ。南さんの表情から判断するに、あまり気持ち良さげではないが。。。しかし、実は原書では9編の小説が入っているが、日本語版は6編。ぱらぱらと見たところ、南さんの言っていた話は見当たらない。削除された3編の中に入っているのかも。。。
●画像は原書『Family Dancing: Stories』

『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』/ジェイ・マキナニー \100
内容(「BOOK」データベースより)
「80年代のサリンジャー」と謳われたニューヨークの若い作家によるベストセラー。この小説は、現代の都会に生きる「きみ」の物語。

※レーヴィットと並んで、現代アメリカ文学に欠かせない作家。デビュー時期が同じなため、何かにつけてレーヴィットと比較されるが、作家としては全然違うタイプだと思う。
●画像は原書『Bright Lights, Big City: A Novel』

『あるクリスマス』/トルーマン・カポーティ \100
内容(「BOOK」データベースより)

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05月23日(金)
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