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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■出版理念
この4つの児童文庫は、各自の基準による作品選びはもとより、安い価格、読みやすい形などなど、共通した部分が多いのだが、外国文学について言えば、最も忠実に作品を伝えようとする姿勢は、偕成社と岩波のものであろう。しかし、岩波が本の日本中への普及ということを目的とするのに対して、偕成社は、本を通しての知的触発と精神練磨の重要性を唱えている。本の普及=本を通しての知的触発と精神練磨の重要性ということにもなるだろうが、私は、偕成社の最後の「一時的脚光を浴びる出版でなく、地味ながら永遠に子どもたちとともにある」という言葉に、大いに胸を打たれたのである。

「本なんか売れやしない」という言葉をよく聞くが、売るための本なのか、知的触発のための本なのか。いわんや、未来を担う子どもたち向けの本となれば、けして売るためだけの本ではないはずだ。こういった出版社各社の考えが、本には実によく表れている。内容はともあれ、本の作り方の細かい配慮なども、よく見ると理念の生かされている出版社ほど、細かい気配りがされているものである。


そういえば今日は、祖父の命日であった。


03月25日(月)
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