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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■シングルトンズ・ダイアリー(初日)/熱海の花火大会(1)
 さて、花火大会に行く前に夕食である。これも予想通り、舟盛りさえつければいいという、純和風・ローマ風呂つき旅館にありきたりの夕食であったので、特筆するべきことはない。しかし、その時、にわかに土砂降りの雨がふってきたのである。まさにOH MY GOD!である。ああ、またしても不幸が訪れたのか!わざわざ通常より高い値段で、こんな純和風・ローマ風呂つき旅館に泊まりにきたわけじゃないと泣きたくなる思いだった。口数も少なく、夕食を食べ終えると、いつしか雨は止んでいた。神様もさすがに哀れに思ってくださったのだろうか。

 いよいよ花火大会である。混雑の中押し合いへし合いして見るのは、もう勘弁という感じだったので、有料観覧席(前売り800円)を買ってある。ここなら座ってゆっくり見れるからだ。なかなかいいロケーション。ちょっと濡れているけど、雨が降っていたかもしれないことに比べれば、なんのことはない。しかし、ここでも問題は起こった。うしろに座った若い女性のうるさいこと!近頃の若い子たちは、携帯電話やウォークマンで耳が遠くなっているせいか、やたらに声がでかい。そのうえその女性は、おしゃべりだった。一時もしゃべるのをやめない。これはたまらない、せっかくのロマンチックな気分が台無しになると思い、そそくさと避難。ところが、実はこれがよかったのだ。今度は芸者のお姐さん連の前で、花火があがっている間、それは楽しい一時だった。芸者さんは誉めるのが上手だから、形容詞が豊富だ。だから、逐一素晴らしい実況をしてくれる。まるで、ただで芸者さんを頼んだみたいで、ちょっと気分がよかった。

そして肝心の花火は、もう言葉には表せないくらいに素晴らしかった。3箇所から打ち上げるので、空いっぱいに広がって見える。打ち上げ台の近くだったので、音も身体中に響いてすごい迫力だし、頭の上で大輪の花が開き、見る間に流れ星に変わっていく。まるで宇宙のビッグバンの真っ只中にいるようだ。これこそ筆舌尽くしがたいということではなかろうかと、芸者さんたちの実況とは裏腹に、言葉を失い、驚きの叫びばかりを上げていた私であった。ここまで来るのに、今年はどれほどの不幸を乗り越えてきたことか・・・、ふと涙さえ浮かんだ私である。感激した。

08月27日(月)
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