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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■永久に愛す。
娘・R(中二)は韓国のアイドルグループ「TWICE」が大好きだ。
メンバーには韓国人だけではなく日本人と台湾人もいるが、拠点は韓国である。ちなみに僕は台湾人のツウィちゃんという子が好きである。
そのTWICEをテーマにしたカフェ「TWICE Candy Pop CAFE」に行って来た。場所は渋谷のLOFTの中で、2月から3月頭までの期間限定。TWICEカフェのサイト上で事前予約する完全予約制。Rが
「行きたい行きたい」
と騒ぎ出したのがちょっと遅かったようで、予約を取ろうとした時には既に土日の空席が少なくなっていた。嫁と僕のいずれかが連れて行ってやらなければならないので平日はまず無理なのだ。
嫁と相談してようやく僕が連れて行けそうな17日土曜日の昼、2人分だけ空いていたので予約を取った。ウチから渋谷まで電車で約30分、乗り換えは1回のみ。Rも中二だし最悪ひとりでも電車で行けそうなものであるが、Rはまったく電車が分からないのである。最寄り駅のホームでまずどっち方面の電車に乗ればいいかすら怪しい。
僕が中二のころは栃木の田舎から電車を乗り継いで秋葉原でラジカセを買いに行ったりしたものだが育て方を間違えてしまった…。
それはそれとしてRと渋谷デートが出来ることになった僕は秘かにウキウキウェイクミーアップしていたら、
「R、パパと行くよりお友達と行く方が楽しくない?」
「AちゃんもTWICE好きでしょ」
「Aちゃん誘ったら?」
嫁がたたみかけるように妨害してきた。
「別にパパとでいいけど…」
Rが僕を援護してくれて涙が出そうになったが
「Aちゃん誘おうよ!ラインしなさい」
動き出した嫁が止まらないので
「僕もRと行きたい」
恥も外聞もなく嫁に腹の内を明かしたが、
「Rといたら不審者に思われるでしょ!」
全てを捨てて山に篭りたくなった。
で、当日。僕はRとAちゃんを連れて渋谷に行くことになった。まあいいけどさ…。
Aちゃんは僕も時々会ったことがあるよい子なので安心である。移動中、Aちゃんは教科書を出して勉強を始めた。やっぱり偉い子!それに比べてRは…ボーっとしていた。やはり育て方を間違えてしまった…。
渋谷に着くと
「しぶやだ!スクランブル交差点だ!いつもニュースで映るやつだ!」
とテンションが高まる中二ふたり。西武百貨店の壁に掛かるキムタクの巨大広告を見ては
「キムタクだ!」
と叫ぶしショーウィンドーにあるマネキンを見ては
「マネキンだ!」
と叫ぶ。マネキンぐらい練馬の西友にもあるだろ。おのぼりさん丸出し。



で、TWICEカフェに到着。
「かわいい!」
「メンバーのサインだ!」
ふたりのテンションはますます高まり店内の様子をRはタブレットで写真撮りまくるし、Aちゃんは3DSで撮っていた。ふたりともまだスマホは持っていない。なんかカワイイ。
お客さんはR達のような中学生ぐらいの女の子が多かった。ローティーンがメイン客層な感じであり、おっさんの僕としては完全なアウェイな空間であるが、中にはひとりでパフェ食ってる男性や、僕のように付き添いで来ているパパもいて少しだけ心強くなった。
とはいえ予約したのは2席のみなので僕は店内に入れない。
「このふたりを」
と店員に予約チケットを見せ、R達が席に案内されるのを見送って一旦店を離れた。店の外からずっと見守っていたかったがそれこそ不審者なので。一応
「変な人に声かけられても『パパと来てるから』って言うんだぞ!」
と念押しはしておいたがRには鼻で笑われた。お父さんは心配症なのである。
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02月21日(水)
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