ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オノボリー。
12月30日に栃木の実家に帰っていた僕と息子・タク(11才)。
翌日、大晦日に嫁と娘・R(13才)もやって来た。
栃木に帰って来ると必ず食べに行く佐野ラーメンの店がある。美味しくてみんな大好きなのだ。毎年、大晦日は必ずその店のラーメンを食べて年越し蕎麦がわりにするので、今年もレッツラゴーしたところなんと休み。
「じゃあ暖簾分けの店に行こう」
ここで修行した人が独立して開いた店があり、ほぼ同じラーメンを食べられるという。そんな情報を母は持っていたので改めてレッツラゴー。車で15分ほどかかるがノープロブレムな僕らは立派なラーメンオタクである。
さて、着いてみるとそのお店は修行先のお店同様、順番待ちの人で溢れていた。しばらく暇を持て余していると
「あの人達もあっちが休みだからこっちに来たんだって」
母が僕らのちょい後ぐらいにやって来た人達を指して言った。暇だったからちょこちょこその辺の人と話していたらしい。母はおばさん特有のノリでわりと誰にでも話しかける。

30分ほど待たされて食べたラーメンは、噂通りもともと食べたかった店の味そっくりで文句なしに美味しく、皆満足した。
そんなわけでラーメン欲を満たした後は、コタツに入り紅白歌合戦を見ながらおごそかに年が明けるのを待つ。紅組が勝ってえーまじでーとか言っていたら程なくして
「あけましておめでとうございます!」
「おやすみ!」
年が明けたので、ほぼ同時に速攻で寝た。初日の出を見に行くためである。
朝5:30に起きた僕らは、車で10分ほどのとある山の中腹へ向かった。僕らはここで毎年初日の出を見ている。付近の「山を守る会」みたいな団体の人たちが豚汁やコーヒーをふるまってくれていて、また、
「ここでも初日の出は見れますが、ここから10分ほど歩いた○○平ではもっと視界がよく、富士山や東京スカイツリーも見れます。私たちスタッフがご案内しますのでぜひ皆さんも○○平まで登ってみてください!」
としきりにアナウンスをし、おすすめするんである。
「どうする?」
と嫁に聞くと
「これだけおすすめされちゃったらなー」
というわけで案内するスタッフの人に連れられてゾロゾロと向かった僕らを含む日の出待機一同。10分ほど山道を登って行くと、確かに最初にいたところよりもかなり高い位置に来た。初山登りである。初登りさせられるとは思わなかった。東京から来たのにおのぼりさんとはこれいかに。僕はもともと栃木人だけど。

そして最初にいたところでは山に隠されて見えなかった西の空から富士山も見えた。
より高いところ、より山が邪魔しないところなのは確かだったが、重要な罠があった。

なんと、木が超邪魔して結局は視界が悪いんである。なんでこんなとこ勧めるんだよ!
最初のところは木なんかない広場だったのに…。僕らを含め、登ってきた人達は邪魔な木を避けようとするとどうしても限られたスペースにぎゅうぎゅうづめになってしまう。おのれ、来年は騙されないぞ。

Rもクリスマスプレゼントでもらったばかりのデジカメを構えて撮る気満々である。

「うおー!出てきたー!」
6:50ごろ、初日の出。毎年筑波山の右から出てくるんである。おのれ、やっぱり木が邪魔だ。
「そういえばスカイツリーはどこ?」
と嫁や子供達が聞くのだけれども、
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01月24日(火)
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