ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183089hit]

■次世代ワールドホビーフェア(WHF)に行く。
金曜の夜、息子・タク(10才)が急に

「次世代ワールドホビーフェアに連れてって!」

とまくしたてた。

「あんだって?」

聞き慣れぬ単語に思わず口調が志村けんになる僕。

「次世代ワールドホビーフェア!」

「なんだそれは」

「検索!」

「えっらそうに!」

今度は口調が小松政夫に。何が次世代だよお前が僕の次世代じゃないか、とブツブツ検索すると、妖怪ウォッチとかポケモンとか、現在子供達に大人気のおもちゃが集結するイベントらしい。

限定グッズが買えたりまだ発売していないゲームをプレイすることができたり景品がもらえたりとイベントが盛りだくさんのようだ。どこでやるんだと思ったら幕張メッセ。遠い…。

「タクは何がお目当てなの?」

と聞いてみると、

・「電波人間RPG」という3DSのゲームの限定キャラ(データ)をゲットしたい。

・「電波人間RPG」で、普通課金しないとゲットできない「ジュエル」というアイテムのつか みどりイベントに出たい。

・妖怪ウォッチの新ゲームをやってみたい。

まとめるとこんな感じになった。遠いけど交通費以外大して金がかからなそうなんで

「じゃあ日曜日に連れてってやるよ」

とふたつ返事をしたものの、もちょっと詳しく調べてみたらなんと、入場者数がハンパないイベントであるらしい。主な客層は僕らのような子連れで、まさに子どものコミケと言った感じで入場するのに1時間待ち、限定グッズを買うのに150分待ち、始発の電車でやって来た、徹夜並びは禁止、とか狂ったような過去の記録が検索で引っ掛かり身震いが。

幸いタクは限定グッズは別にいらないというので150分待ちは免れそうだが、そんな戦場のようなイベントだったとは…。昼前ぐらいに行けばいいやとノホホンと考えていたのが甘かった。しかもタクが参加したい「ジュエルつかみどり」とやらは先着200人程度しか出来ないらしい。おそらく万の人数が来そうなイベントなのにそれだけとは既に諦めの気持ちが。

「ダメ元かもしれないけど、できるだけ早起きして行くぞ」

もしイベントに参加できなくても落ち込むなよとタクに釘をさしておいた。かといってむちゃくちゃ早起きさせても寝不足になって体調を崩してしまうこともあるので加減が難しい。

で、日曜日。朝5:30に起きがたタクもがばっと起きた。いつもはダルダルだけれどもさすがに楽しみにいただけはある。

出来るだけ暖かい格好をして家を出、電車に乗った。京葉線に乗り換えると乗客がほぼ2種類に分かれていた。まずキャピキャピた若い女の子たちの群れ。彼女らは全て舞浜で降りて行った。そして目を輝かせた少年とその親達。つまり僕らは海浜幕張で下車。すごい数の親子連れが足早に幕張メッセに向かって行く。

「ボク、先に行ってるよ!」

「ちょ、待てよ」

ダメ元だよと煽ったせいだろうか、タクは少しでも早くとスタコラと走って行く。サッカーで鍛えられているせいか無駄に体力がある。僕はヒイヒイ言いながらタクの後を追うとようやく入場待ちの行列に辿り着いた。

時間は8時少し前ぐらい。既に先が全然見えないくらい長い列が出来ていた。寒空の下、ここで1時間以上待たなければならない。幸か不幸か走って来たせいで体が暖まったようでそんなに寒くなかった。それでもそのうち雪がポツリポツリ落ちて来た時には「勘弁してくれ」と思ったが、しびれを切らした頃に列がゾロゾロと動き、僕らが入場出来たのは9:15ぐらいだった。

次世代ワールドホビーフェア
会場内の様子。嫁にこの画像を送ったら

「天井から下がってるコマさんが欲しい」

とか言ってきた。100歩譲って買えたとしてどこに置くんだよ。


[5]続きを読む

01月27日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る