ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オムカエデゴンス。
娘・R(12才)と息子・タク(9才)を栃木の実家に送ってから翌々日、タクだけ迎えにまた実家に向かった。
タクは明日サッカーの試合があるのだ。
実家に着くと我が物顔でくつろいでいるRとタク。母の他に弟もよく面倒見てくれていた。
お彼岸なのでお墓参りをする。まずは母の両親のお墓。嫁から持たされたおはぎを渡すと
「お父さんが大好きだったんだよね」
母が喜んだ。よくできた嫁である。続いて僕の父のお墓に。
「ちゃんと手を合わせて『来たよー』って報告してね」
と言うと、タクは墓前で手を合わせながら
「ポケモンカード、ポケモンカード、ポケモンカード」
流れ星かなんかと勘違いしているようであった。
それから少し遅い昼飯を食べた。昼間からシースー。お気に入りの回転寿司に行きたいと言って聞かないのだ。夜に来ると1時間待ち上等の人気店だが、昼間でランチタイムを過ぎた頃だったのでガラガラであった。寿司がまったく回ってなかったし。
腹いっぱいになったところでタクを連れて帰る。Rはシルバーウィーク終わりの明後日まで実家にいたいとのことだったので置いていくが、休みが長いだけ宿題もたくさんあり、どうせダラダラしてて終わってないだろうと思っていたらその通りだったので、
「今日中に終わらないと明日連れて帰るからな。パパまじで明日も来るぞ」
と脅すと、
「やだー!」
さすがののんびり屋のRも顔色がサッと変わり、慌ててノートやドリルを開き始めた。今日中は無理なのは明らかだけど、明日中には終わらないと困る。明後日は連れて帰るので勉強する暇などないだろう。
駅で母と弟とRと別れを告げて、タクと電車でウチまで帰った。
「ママー」
数日ぶりの再会に、ママっ子のタクはここぞとばかりに甘える。晩飯もまたどこかに食べに行きたいと言うので、3人の意見をまとめるとインド人のカレー屋になった。
「辛いの食べたい!」
「ナン食べたい!」
わりとテンション高めで、あとRがいない3人という珍しいシチュエイションなのもあってウキウキで店に行ったのだが、
「イラッシャイマセー」
店に入ってから出るまで、客、僕らだけ。静か過ぎてなんだか物寂しくなってしまった。客3人に対して店員も3人という日:印=1:1。インド人もびっくり。
「シルバーウィークなのに客来ないんかね?」
「連休の真ん中だと逆に来ないのかも?」
嫁とヒソヒソと話しながら食べたのであった。
墓参りの後だけに、その後に寄った店の営業もはかばかしくない、なんちて。
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10月08日(木)
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