ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■夏のお父さん。
ちゅーうちゅうちゅちゅ、というわけで8月の終わりごろに、としまえんのプールに行って来た。ビキニは着ていない。
既に猛暑は去り、今にも雨が降りそうな天気であったがプールが8月いっぱいで終わってしまうので強行である。
嫁は用事があるので遅れて来ることになっていて、僕が娘・R(12才)と息子・タク(9才)を連れて行った。もう何十回も来ているところなので勝手知ったるとしまえん。

悪天候でもそれなりに混んでいた。
「最初は波のプール!」
子供達ははしゃいで水の中に入って行ったら
「つめたい!」
案の定水が容赦なく冷たかった。ただふたりとも5分もすると普通にカッパのように暴れまくる。一応スイミングスクールで習っていたので溺れることはまずないと思うが、一応目を離さないように注意するのだけれども
「かくれんぼね!パパ鬼ね!」
どんどん潜って行ったり人ごみの中に隠れて行ってしまい危ないったりゃありゃしない。助けて嫁―、と思ったら嫁は昼ごろになってがやって来た。
宮古島に行く時に買ったレイバンのサングラスをかけてさっそーと歩いている。マイケルジャクソンみたいだからやめれって言ってるのに。子供達も嫁が来たのでダバダバと水から上がって来てはしゃぎ、ついでに
「パパ!おなかすいた!」
と僕に訴えた。暴れるだけ暴れて腹減ったという見事なまでに本能の赴くままである。
「何食べたい?」
「ラーメン!」
とタク。
「ラーメンは昨日も食べたじゃないか」
「ラーメン大好きたくぞう君!」
以前テレビドラマで観た「ラーメン大好き小泉さん」の真似をするタク。
「他のじゃダメ?」
「やだ!」
腹が減り過ぎて理性を失っているようだ。しょうがないとラーメンを買いに行ったところ、めっちゃ行列。ラーメン以外のヤキソバとか焼肉丼とかそういうのは全然並んでないのにラーメンのコーナーだけ異様に並んでいるのである。みんな小泉さんかよ。
遊園地の飯と言えば不味いのが鉄板だがここのラーメンも例外ではない。ヘタすりゃカップラーメンより不味いもののために何故30分近くも待たなきゃならないのか…ソ連かよ!
「パパ、遅いよ!」
「うるせーお前がラーメン以外認めないからだろ!」
僕も理性を失ってきた。
「うちはねえ、カレーにしたの」
Rは最近自分のことを「うち」という。ラムちゃんか。Rの昼飯は僕が並んでいる間に嫁が買って来てくれた。ラーメン他のしょぼい遊園地飯とは違い、カレーだけは何故かインド人が作るインドカレーで、ナンもその場で焼いていて本格的なんである。ナンだけにナンでカレーだけ?で、Rはナンが大好きだった。
腹を満たしてからは今度は流れるプールに。どんぶらこどんぶらこと流されながらRとビーチボールでキャッチボールをしたり。しばらくすると嫁とタクが見当たらなくなったのでプールサイドに上がってRと歩いて探していたら20分ぐらいしてようやく見つかった。
よく見るとタクの唇が藤木のように真紫になっていて、嫁の方は更に白くなっていて遭難者みたいであった。
「さむい。もうプールはいい」
ということでプールは終わり。着替えてからはアトラクションに乗りまくりである。ただ僕らのようにプールから流れてきた客が多いため、人気のアトラクションにはそこそこ人が並んでいて、
「パパ、おやつ食べたい。クレープがいい。バナナチョコクリームね」
並んでいる間にクレープ食べたいとかタクがほざく。としまえん内には昔懐かしの「マリオンクレープ」があるのだ。行ってみるとそこも大行列。ラーメン待ち地獄の再来。今日はタクの食欲の罠にかかりまくりである。
僕がクレープを買うまでの間、嫁と子供達はいくつくかのアトラクションを楽しんでいて、オヤジノケモンである。いずれにせよ、僕、ジェットコースターとか乗れないからいいんだけど。
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09月13日(日)
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