ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■バイキング。手ぶらぶらぶら。
嫁の誕生日祝いにホテルのバイキングに行った。
嫁より喜んでいるのは子供たちで、
「バイキングのために、お昼ゴハンは少なめにしてね」
とか、なんかすごい楽しみにしていた。
ビシッとしたホテルマンに席まで案内され、じゃあ食うべか、と気合を入れたところ
「最初に乾杯してからにしよう」
と息子・タク(9才)が仕切るので飲み物を取って来て席に戻ってきたが誰も戻ってこない。
「やっぱ食べ物も」
嫁が皿に可能な限りの種類の料理を乗せているしタクは目移りして落ち着きがないし娘・R(11才)は
「Rね、紅茶が飲みたいの。お茶は何がいいかなー。ダージリンかなー。ミルク入れようかなー。どうしようかなー。砂糖はいくつ入れようかなー。どうしようかなー」
まとまりなさすぎだろ、うちの家族。
ようやく全員が席に戻り、ママ誕生日おめでとう乾杯いただきます!で、食いまくる。僕は美味そうなものだけしか食べないけれど、嫁はいつもメニューのコンプリートを目指す。少しずつ何種類もの料理を乗せているのはそのためだ。
Rとタクはすぐカレーに走ろうとするので
「カレーは罠だ!最後まで食べるな!」
と引き止めカニの身をほじくって食べさせる。元を取らねば。
ここのバイキングでなんか面白かったのは限定タイムサービスがあることだ。オマール海老のなんたら、とかフォアグラのなんたらといった料理を
「ただいまからタイムサービスです。数に限りがございますのでお早めにどうぞ」
という案内が始まると客がずらっと並ぶのである。僕も急いで並んで嫁のためにフォアグラをゲットし、食べさせてみたら
「ふむ」
一言しか言わなかった。海原雄山かよ。
また、ここのバイキングは空いた皿を下げるのがすごい早い。ある時僕が料理を運んで戻ってくるとタクがシクシク泣いている。
「どうしたの」
「マグロ、まだボクが食べてないのに持っていかれちゃったー」
「また持って来てやるからそれぐらいで泣くなよ!」
タクが楽しみに後で食べようとしていた好物のマグロの刺身を、ホテルマンは「食べられないから残しちゃってる?」と勘違いしてしまったのだろうか。
腹がだんだん膨れてくるとデザートを求め出す。ケーキにプリンにフルーツに…。チョコがだばだばとあふれ出るチョコファウンテンもあってRもタクも大喜び。子供ってなんでこれが大好きなんだろう。ウチの子だけか?タクはアイスを3つぐらい食いまくり、嫁は
「あ、あとふた種類食べられなかった…」
惜しくもコンプリートならず。僕も思ってたよりも全然食べられなくて、
「あと山盛りふた皿分ぐらい食べられると思ったんだけどなー」
「年取ったねー」
しみじみ嫁に言われたりして帰ることとなった。年を取ると「食べ放題」とか「飲み放題」とか「やり放題」などのメリットを受けづらくなってくるものだなあ、と老いを感じだ夜であった。
おっぱい見放題ぐらいの「放題」がちょうどよい。どっかにないかなー。
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06月14日(日)
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