ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ラーメンつけ麺ホントゴメン。
祝日の朝早くに電話が鳴った。
嫁が取ると、息子・タク(9才)がはまっているポケモンカードゲーム仲間のお父さんであった。僕が電話を代わって聞いてみると、今日、某所で開かれるポケモンカードの大会にお父さんの子ふたりを参加申し込みしたのだが、ひとりが体調悪くなってしまったので
「参加枠がもったいないのでたっくんどうかな、と思いまして…朝早くからすいませんが…」
というお誘いなのであった。ただし、意識高い系っぽい大会のようで、ポケモンカード会の頂点を目指すようなガチで強いメンツばかりの集まりなのだという。
「そうは勝てない相手だと思うんですが、それでもよかったら…」
とそのお父さん。そうは勝てない、というか絶対勝てないだろう。その話をタクにすると
「えー…」
さすがに引いていてあまり乗り気じゃない感じだったのだが、せっかく誘ってくれたのに断りにくいし、こういうのは場数を踏むことが大切であり、負けることでもたくさん学ぶことはあるだろう、ということで参加させてもらうことにした。
会場に着いて、誘ってくれたお父さん&息子さんに合流。そこは大人も子供もガチでポケモンカードに取り組む熱いバトル会場なのであった。始まる前に大会の進行の説明を聞く。
「予選では6回戦を行ないます。1回あたりの時間は30分までです。上位5名が決勝進出です」
えっ!6回も!さすが意識高い系。30分×6回で少なくとも3時間はかかるのか…。お昼ぐらいには終わると説明を聞いていたんだけど全然違くて、こりゃあデカいイベントに乗っかってしまったな…と、ちょっと気持ちが重くなった。
で、予選がスタートし、タクもバトルスタート。
1回戦!速攻で負け!
2回戦!速攻で負け!
3回戦!速攻で負け!
さすが意識高い系。全く相手にならずボロクソに蹴散らされ、次の4回戦に参加…することはせずに
「このラーメンおいしいね」
「うん。よかったね」
誘ってくれたお父さんに謝ってリタイアしてラーメンを食う僕とタクなのであった。もうタクのメンタルが限界で心が折れてしまったのである。せっかく誘ってくれたに申し訳なかったが、これ以上はタクが辛いだけだった。自分から出たいと言って出た大会ではないし、まだデッキ(カードバトルするための60枚セット)が完成していないこともあり、中断もやむなし、と思った次第である。
意識高い系の大会に出たら、意識他界系になってしまったでござる、という話でしたとさ。

おまけ。帰る途中の中野駅前で。ピーポくん一家がこぞって護送車にブチ込まれているところに遭遇。扱いが容疑者で笑った。
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05月02日(土)
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