ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■おめでとう自分。
誕生日だった。
既におっさんなので、誕生日というものはお祝いではなくて仕事の提出期限日までのカウントダウンみたいな感覚でしかない。
「えっ、もう○○日?やべー期限がどんどん近づいてくるのにちょっとしかやってねー」
期限が近づくとこのように焦り、
「えっ、もう○○才?やべー死がどんどん近づいてくるのにうっすい人生しか送ってねー」
誕生日が来るとこのように焦る。いずれもそのことを考えると気持ちが重くなり、出来るだけ来て欲しくない。しかし娘・R(11才)は一応祝ってくれて、
「パパこれ誕生日だからあげる〜」
と小さな銀色の包みを僕に渡した。プレゼントらしい。一見銀紙にくるんだガムのカスみたいな感じである。ひどい例えだと思う人もいると思うがほんとにそのまんまなのである。やっつけ感がパねえ。
更にその銀紙の上をセロテープでぐるぐる巻いており、苦労して開けてみると星型の消しゴムだった。これはさすがに女の子っぽいセンスのかわいいもの。
「ありがとね」
Rは前々から
「チロルチョコにしよっかなー」
とか言っていたので素直に嬉しかった。
そんな僕とRのやりとりに影響されたのか、息子・タク(9才)が
「ボクもなにかあげようかなー」
とこっちを見ていた。僕に何か贈る気は全くなかったらしいが、Rのプレゼントを見て考え直したようで、
「パパ、ボクからのプレゼント欲しい?」
と聞いてきた。
「うん、ゴミ以外ならね」
僕はそう冗談交じりに応えると
「ちっばれたか」
ってまじだったんかよおい。父ちゃん情けなくて涙出てくらあ(東野英心風に)。
「どんなゴミ掴ませるつもりだったんだよおい!」
「さっき鼻かんだやつ」
タクの指差す先にはゴミ箱が。
あんまふざけてっとパパぶっとばーすでー。
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11月22日(土)
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