ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■じじネタ。
ある朝、僕が出勤の準備をしている一方で、子供達はのんびりであった。

いつもなら嫁に煽られながら朝ご飯を食べて歯を磨いて顔を洗って…学校に行くのだけれども、今朝は一向にその気配がない。そう、今日は運動会の振替休日なのである。土曜日が雨で日曜日に順延となったためこうなった。

僕も早朝から駆り出されて水浸しのグラウンド整備をやったり、運動会終了後のテント片付けとかやったりして、結構疲れてるんだけど、僕も振替休日したいなあ…と思ってもそうはいかんざき。

「おじいちゃんが動物園連れてってくれるんだよ〜」

娘・R(10才)と息子・タク(8才)が声を揃えて嬉しそうに言った。嫁も仕事なので嫁父が来て面倒を見てくれるのだという。いいなあ。僕もパンダ見たい。

ワクワクしている子供達を残して家を出た。前日のそのグラウンド整備やらテント片付けやらが意外と重労働で、体にまだ疲れが残っている。動くのかったるい…とテンション低めでトボトボ歩いていたら、いきなり腕をガッと掴まれた。

きゃあああ痴漢よーッと思ったら

「よお!」

「あ、お父さん」

嫁父だった。ボーッとしていた上に、嫁父が帽子を深く被っていたから分からなかった。

「ふたりともメチャクチャ楽しみにしてますよ…」

今日はすいませんねえ、などと話すと

「おっそうかい。そんじゃ」

嫁父は颯爽と行ってしまった。昔と比べるとだいぶ細くなってしまったけれども、悠々自適で活き活きとしていていいなあ…。いつまでも元気でいてもらいたいモノである。

動物園だけにズーッと。なんちて。

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10月13日(日)
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