ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■いびきと汗と恥をかく。
朝飯は食べないでギリッギリまで寝ていたい僕は、子供達よりも遅く起きる。
この日も僕が「ダリー」と言いながらむっくりと起きた時は、子供達は既にゴハンを食べていた。
「パパ、『いきび』かいてたよー!」
と娘・R(9才)が嬉しそうに言う。「いきび」とは「いびき」のことだ。僕の母が昔からいびきが凄くてよくからかうネタにしていたのだが、実は自分もいびきが凄かったでござる、というオチ。母のいびきを笑っていた僕が、今度は子供に笑われるという世代交代的因果応報。
しかし僕のいびきは今日始まったことではないので、なんでそんなにウケてるんだ…と思ったら、
「あのねー!パパがいきびしてる時に、ちょうどバイクの音がしたの!バイクの音と同じようにいびきしてたんだよ!」
Rがそう一生懸命説明してくれた。息子・タク(6才)もゲラゲラ笑っている。バイクの音とシンクロするいびきってどんなだ…。バイクと言っても色々ある。カブのようなスパパンパンという軽い音から大型のヴォンヴォンヴォヴォヴォーン、みたいな音まで。
ていうかバイクの音っていびきというより屁に近くないか?イマイチどんないびきだかイメージが湧かない。録音でもして確かめてみたいところだが、やっぱりやめた。自分のいびきなんて絶対聞きたくない。自分の屁を録音して改めて聞くような行為である(そんな趣味の人いそうだけど…)。そんなものを聞いたら自己嫌悪過ぎて寝るのが怖くなってしまいそうだ。
そんな感じで思いっきり笑われた僕であったが、その晩、タクもしっかりいびきをかいて寝ていた。録音してやろうかと思ったが、そこまでするとなんかキモイ気がしたので、翌朝、
「タクもいびきしてたぞ!」
と言ってみると
「えええー?ボクがー?うそー?」
証拠がないだけになかなか認めないタクであった。
嘘じゃないって、本当に聞いたんだから。ぐをーって」
「ええー、うそー?」
針千本飲んでもいいぞ。
いびきりげんまん。なんちて。
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09月13日(木)
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