ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■かめはめ歯。
「パパ仕上げしてー」

子供達が歯磨きし終わった後、「仕上げ」と称して改めて嫁か僕がゴシゴシと磨いてやるのがいつもの流れである。

今朝も僕は息子・タク(6才)の仕上げをしようとして

「ほれ、あーんしろ」

口を開けさせてみたところ

「あ、歯が生えてる!」

いや、歯はとっくに生えているので今更言うことではない。正確には

「永久歯が生えてきてる!」

であった。それを聞いた嫁は

「ふふ。そりゃ生えるわよ。6才臼歯のことでしょう?」

と知ったかぶりな顔と口調で偉そうに話す。

「違う。そりゃ奥歯だろう。生えてきてるのは前歯だ」

「ええっ」

そう、下の前歯。乳歯がまだ抜けてないのにその列の後ろから永久歯がめきめきと頭を出してきてしまっているのだ。

「まだ抜けてないのに…タク、君、サメかなんかかい?」

「サメじゃないよう」

どうやらタク本人は僕に言われるまで気付かなかったようだ。奥歯ならともかく、前歯なんだから舌にモロ当たってるだろうに…。とはいえ、僕は確か昨日もタクの歯を磨いていたはずなのに、その時は気付いていなかったことになる。見落としたか、まさに雨後のタケノコの如きにょきにょきと生えてきたのか…。ともかく、乳歯との間をよく磨かないとすぐ虫歯になりそうで、念入りに磨いておいた。

娘・R(8才)のほうは下の前歯が数本生え替わって、それからしばらく大きな動きがない。Rが一段落するのと入れ替わりにタクの生え替わりが始まったような感じだ。

「しかしまだ抜けてないのに生えてくるとはガマンできなかったのかなー」

「あら、抜けないまま生えるってのも別に珍しくはないのよ」

嫁はあくまで知ったかぶりな顔と口調で偉そうに話す。なんだよさっき驚いてたくせに。しかし

「あっそー」

と生返事だけしておいた。歯の話だけど歯向かうつもりはない。

それから僕も準備して仕事に出掛けた。駅前では「←○○大学」と近所の大学への道順を示す案内看板を持った眠そうな顔をした兄ちゃんが立っていた。

ウチは永久歯が顔を出し始めたけど、世間は乳歯(入試)シーズンなのだなあ。

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02月03日(金)
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