ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■忠犬タク公。
おとといの晩、息子・タク(5才)は

「あさって遠足だ!」

と満面の笑みで僕と嫁と娘・R(8才)に言いふらしていた。余程嬉しいのだろうが嫁なんか知ってるっつうの。ていうか嫁から聞かされたんだろうが。しかし皆大人なので

「わあ、いいなあ」

タクが一番喜ぶであろうリアクションをしてあげる。

「どこ行くの?」

「サンシャイン水族館!」

「うお、いいなあ」

8月にリニューアルオープンしたばかりのところである。混雑してなかなか入れないと聞く。いわばトレンディスポットである。デートでここを訪れてから

「オレの股間のアシカがヨロシク」

とか言い寄りながら裏通りにラブホにしっぽりと消えていきたいなあ…いいなあ…と本心から羨ましく思ってしまった。

翌朝になってもタクは起き抜けに

「あした遠足だ!」

と叫び、遠足カウントダウン状態。出勤の僕や登校のR達小学生にまで付いてきて

「あした遠足なんだよ〜」

Rの友達やそのママに自慢する。

「あらいいわね〜」

とか言われながら

「ほんじゃいってきまーす」

出発する僕達と一緒にタクも歩く。最初の交差点で僕はまっすぐ、R達は右へ。

「じゃ、いってらっしゃい」

R達を見送った後、

「タクもバイバイ」

「パパもバイバイ。頑張ってね」

「うん。タクもな」

タクもUターンして家に戻るのでここでお別れだ。甘えて抱き付いてくるので抱き締めてやり、

「サンダル履いてきたのか。走って戻るなよ。転ぶぞ。あとそこの電柱にうんこあるから気をつけろ」

などと注意した後、頭を撫でて「じゃ」と歩き出した。

ちょっと行って振り返るとタクは手を振ってる。次の交差点に差し掛かり、ここを曲がるともうタクは見えなくなるが、ここでまた振り返ってもタクはまだニコニコして手を振っている。

なんという忠犬のような愛しさであることよ。抱き締めた時汗臭くて野良犬のようなニオイがしたので余計である。

「じゃあバイバイ!お家戻りな!走るんじゃないぞ!」

最後に声をかけると、ようやくUターンして歩き始めたところを見届けた。そうそう、サンダル履きなんだから転ばないように歩いて行け…。走って転んだ挙げ句うんこゾーンに突入とか最悪だからな…。

遠足だけに走るのは原則禁止にて減速。なんちて。

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09月09日(金)
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