ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■血とアセトアルデヒド。
うららかな日曜日、僕は二日酔いだった。
土曜日の夜、友達と飲んでいたのだ。勿論そのこといついては嫁子供達に了解を取っている。しかし友達と別れ地元の駅まで戻って来た後、ひとりで3時ぐらいまで飲んでいたのは秘密である。
どこで飲んでいたか、どうしても思い出せない…。
ウソである。
駅前のキャバクラ「EKD48」ついに寄ってしまったのだった。キャバクラとはいえ、僕は紳士的な態度で
「スコッチをすこっち」
などと上品に飲んでいたはずだ。いや、はずなんだけども、何を話して何を飲んだかサッパリ覚えていない。これはウソではない。
そんなわけで死んでいたのだが、娘・R(7才)と息子・タク(5才)が近所の友達姉妹と家の前で遊んでおり、やがてそれに飽きて
「公園であそびたーい。公園にいきたーい!」
と大合唱を始めると、嫁が
「うちのパパが空いてるから大丈夫だよー!」
と子供達に叫び、
「じゃよろしく」
とっとと連れて行け、と家を追い出された。まだちょっと動くと辛いかなー…なんて嫁に言えない。近所姉妹も連れて公園に行くのはよくあること。時々姉妹のお父さんも僕に気を遣ってくれてるのか、一緒に来てくれることも多い。しかし今日は出て来なかった。嫁が言うには
「やっぱり土曜の夜に飲みに行って、椎間板ヘルニアになって帰って来たらしいよ」
「ええー。なんでそうなっちゃうの」
「座ってた椅子が悪かったとか」
大変なことだと思うが、本当は変な店で変なことしようとしてたんじゃないのか。男は夜の姿を女房には見せないものなのさ。
さて、公園に着いてから、僕はやっぱり気持ち悪いのでベンチで寝てりゃいいやと思ったが、
「パパ、サッカーしよ」
タクにサッカーボールの蹴り合いを挑まれ寝かせてもらえず、明らかに爽やかな汗でない脂汗をかきまくった。二日酔いにかく汗は、アセトアルデヒド、なんつって。更にタクだけではなく女の子チームからも
「登り棒するから押さえてー」
と要請され、お尻を持ち上げてやらなければならなかった。Rと姉妹のお姉ちゃんはズボンなのでいいのだが、妹ちゃんはスカートであり、登り棒によじ登ろうとする妹ちゃんのお尻を押さえようとすると…うーん。これは…。
「ぎゃはははは!パンツ丸見えだよー!」
僕が敢えてスルーしようとしていたことをお姉ちゃんが大爆笑して叫んだ。押さえてないと危ないし、どうしてもカワイイイチゴパンツ越しに押さえることになっちゃうんだもん。しょうがねーべや。妹ちゃんは「だから何?」みたいな顔で全然気にしてなかったが…。
願わくばお姉ちゃん、このことを
「ねえねえ、今日ねーおもしろかったんだよー」
みたいにお父さんに報告しないで欲しい。僕がその立場だったらヘルニアだろうが這ってでも公園に付いて行くだろう…。
公園の帰り道はそんなことを考えながらちょっとびびっていた僕なのであった。
すなわち、「二日酔い酔い帰りは怖い」、なのである。
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06月15日(水)
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