ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■腸腸サンバ。
大腸カメラの検査をしてきた。
胃カメラとは反対で肛門からカメラを入れていくという、今まで守ってきたアナルヴァージンをカメラに捧げることになる検査は、ウチから歩いてすぐの病院で受けることが出来た。
ただこの病院は地元でヤブ医者として名高く、大腸検査の基本は下剤で腸の中をキレイにする→麻酔→検査→何事もなければ即日退院、という流れなのだが、ここは点滴打ちまくりであったりとか、何事もなくても1日強制入院、とか、儲ける気満々の豪華プランなのであった。
こういうところがヤブと言われるゆえんなのか…ちょっと離れてるけどもっと大きい病院にしようかな…とも思ったが、土曜日やってるところと、小心者の僕には豪華プランの方が安心かも…という理由でその病院にすることにした。
僕の小心者は母譲りなのだが、その元祖小心者の母が心配しまくって
「大丈夫け?」
「私の大事なかじりんちゃんに何かあったら…」
やたらこういうメールを送ってきて精神上非常によろしくない。更に
「知り合いが大腸カメラの検査受けて腸が破裂しちゃって…」
検査直前に一番知りたくなかった情報を送り付けて来るので絶縁しようかと考えた。
「忘れ物ない?」
と嫁にケツを引っぱたかれながら家を出る。娘・R(7才)と息子・タク(5才)には
「病院で検査受けてくるからね。今日帰って来ないからね」
と説明すると一瞬Rの顔が曇ったがタクは別にどーでもいいといった感じでおもちゃで遊んでいた。さらば嫁よ子供達よ…。
検査→これやばくね?→既にガン手遅れ→死亡
とか
検査→やべ、手元狂った→腸破裂→死亡
みたいな最悪シナリオが頭に回りながら病院に到着。今日の流れみたいな説明を受けて病室に入る。ベッドのシーツに血のシミを発見。処女喪失のラブホテルかっつの!死の臭いが一層濃くなる。
検査までに2リットルの下剤を飲み干さなければならない。
「ビールなら余裕なんだけどねえ」
とかナースに言いながら2時間かけて飲み干す。トイレと病室を10往復ぐらいしてOKが出ると、点滴をやらされる。それから点滴のスタンドを転がしながら検査室へ。ベッドに寝かされてついに始まるぞおお…と身構えていたが
「まず麻酔しますね」
とドクターに言われてから記憶が飛んだ。病室のベッドにゴロンと戻されるところは辛うじて覚えている。目が覚めた時はもう2時間ほど経っていた。しばらくしてやって来たナースから簡単な説明を受けた。
「特に異常はなかったので明日退院です」
よ、よかった…。ただあまりにも実感がなく、アナルや腸が犯されたような感触も全然なかったので
「痛くありませんか?」
と聞かれたときには
「全然痛くないんです」
ホントにやったんですか…?とはさすがに聞けなかった。こうしてアナル初体験はあっさり終わった。病室は携帯禁止だったので許可されているロビー階まで行き嫁と母に電話してその旨を伝えた。
あとは消灯時間までひたすらヒマだったので、ロビーにあったマンガを大量に持ち込んで読み、寝た。いつものクセでベッドの右端に寄って寝てしまう。ぽっかり空いている左側は、いつもRが寝ている場所なのだ。
R…タク…一人で寝る夜は寂しいよ〜。
大腸と学校のRの教室はよく似ている。
どちらもコウモンに近い!
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03月21日(月)
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