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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ウォーク・ディス・ウェイ
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子供達と児童館で遊んでいた時のこと。
嫁は買い物中だったので、体育室で娘・R(6才)と息子・タク(4才)のふたりとサッカーをしていた。ふたりとも結構熱心にボールを追いかけるので、目指せなJリーグ、目指せなでしこジャパン、と叫びながら1時間ほど相手をした。僕はしこしこジャパン。
そのうちふたりとも疲れたので、次はおもちゃの部屋でマッタリと過ごしていると嫁がやって来た。タクは
「ママ、絵本読んで〜」
と図書室に行ってしまい、Rは
「おままごとする」
とおままごとセットを借りてきた。
「Rちゃんはママの役、パパはパパの役ね。そこ座ってて」
Rは早速ゴハンを作るおままごとを始めたが、僕はRに指示により「パパの部屋」とされた場所でずっと正座をさせられていた。これなんの放置プレイ?するとこの膠着状態を打破するひとりの女の子がやって来た。
「ねえねえ、一緒に遊ぼう〜。私みかちゃん。小学一年生。あなたは?」
「僕かずきくん。大学2年生」
思いっきりサバ読んで答えたら
「ちがう。あの子!」
女の子はRのことを聞いていたのだった。話を振られたRは
「…Rちゃん…まだ幼稚園…」
モジモジしながら答えた。
「Rちゃんっていうの?ねえ、一緒に遊ぼう?」
みかちゃんは積極的だった。反対にRはちょっと困った顔をして僕を見ている。
「一緒におままごとすればいいじゃん」
「…うん」
ちょっと消極的っぽかったRも、ものの5分で打ち解けふたりで仲良く遊んでいた。でも僕まだ正座。
「みかちゃんはママと来たの?」
正座しながらみかちゃんみ聞いてみた。
「ううん、ひとり」
「えー。すごいねえ」
この子はRよりひとつ年上。1年後、Rはひとりでお出かけ出来るのだろうか…なんてことを考えてしまった。今までひとりで外に出たことないし、また無理だろう。いつも行く徒歩1分の公園ぐらいならひとりで行って帰って来ることぐらいは出来ると思うが、こっちの心臓が持たない。
僕は区役所が配信する防犯防火メールを受信するようにしているが、小学生の女の子の前でオヤジが下半身丸出し、とかいうファンキーな情報が結構入ってくるのである。
そんな危険が危なくデンジャラスな道をひとりで歩かせられない…とドキドキものなんである。
いい加減足がしびれたので
「パパは会社に行く時間です」
出勤するパパを演じるフリをしてトンズラし、嫁とタクがいる図書室に行き、このことを話した。
「うーん、ひとりでってのはまだ怖いよねえ」
嫁も同じような答えだった。僕が幼稚園年長の頃はひとりで行き帰りしてた記憶があるが、故郷の栃木よりここ東京の方が変態のエンカウント率が格段に高いだろう。交通事故も心配だ。そういえばあの頃はまだオート三輪が走ってたなあ…。ナウなヤングは知らないかな?オート三輪。自動車なのに前のタイヤがいっこしかないんだぜえ。
「じゃ、そろそろ時間だから帰るね」
みかちゃんにバイバイをして帰り仕度を始めると、彼女はもう違う女の子に「一緒に遊ぼう」と声をかけていた。きっともう何度もひとりで来ていて慣れてるんだろうなあ…。友達いないんかな…とも思ったが余計なお世話であろう。
とはいうものの、もう近い内にひとりで出掛けられるようになるだろう。心配していたのが嘘のように、ひとりで外出が当たり前、になってしまうのだろう。
駅からの帰り道、Rもタクもすたすたと先頭を切って歩いている。これぐらいの距離なら家までの道順も分かっている。僕らが見ていなくても自分で家に帰れるだろう。でも、
「ほら、R、パパから離れないで。手!」
パパはもう少し君と手を繋いで歩きたいんだよね。
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02月13日(土)
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