ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■坊主〜夏の終わりに〜
←ちょっと奥さん、押してって!
バーチャルネットストーカー・ヨシミさんにネットストーキングされました。穴貸して下さい。
家の中で臭い存在というのは、ほぼオヤジということで相場が決まっている。加齢臭・脇・ちんこ・足、臭うところはいくらでもある。しかし我が家ではちょっと事情が違う。
「臭いよう…」
と嫁がしきりに訴えるのは息子・タク(2才)の
「頭が臭い」
このことである。夏の初めに予め坊主頭にしたのだが、
「まだ汗臭いし、まだまだ暑いし、もう1回頭刈ろうよ」
と主張して聞かない。
「もう1回と言うけれども、丸刈りにする度にタクが大泣きするじゃないか…」
僕はタクを坊主にすることは反対である。坊ちゃん刈りの可愛いタクでいてほしい、というだければない。僕は坊主頭が憎い。いや、坊主頭にしようとする人間が憎いのだ。
前にも書いたが、僕は中学に入学する際強制的に坊主頭にされた。何故囚人のような扱いをされなければならないのかと最後まで抵抗したがそれも敵わず、納得出来る答えを得られないまま丸刈りにされた。
痛々しくも青々となった変わり果てた自分の頭を鏡で見た時は、子供心ながらにカノッサの屈辱ばりの辱めを受けたと嘆き、涙が止まらなかったものである。
だから頭を刈られて泣いて暴れるタクを見る度に、過去の自分に刃を当てているようでとても耐えられないのである。
…というようなことを嫁に訴えたところ
「毎日ダッコしてるのは私なのよ!一番臭い思いをするのも私なのよ!」
所詮強制坊主の規則がない元女子中学生には丸刈り男子中学生の屈辱の思いは分からないようだ。まん毛剃ったろか。
「もともと男の子ってのは捨て犬かザリガニみたいな臭いがするもんだ。割り切れ」
と言っても無駄。あなたがやらないなら私がやるとまで言い出して、バリカンを出し新聞紙を広げ始め、
「さ、タクおいで〜」
とっとと丸刈りの準備を整えてしまった。
「すまぬ。タクよ。君を守ってやれなかった…」
親として子供を守れない挫折感と自分の手を汚さずに済んだという安堵感と、その安堵感を覚えたことによる嫌悪感が複雑に混じり、心が重くなった。
またもや坊主頭のせいでこんな暗い気持ちにならなければならないのか。坊主頭が憎い。坊主憎けりゃ嫁まで憎し。
どうにもならない気持ちで嫁がタクの頭を刈る姿を見守った。また大泣きして大暴れするだろうなあ…と正視に耐えなかったが、
「あれ、たっくん、おりこうさん〜」
バリカンを頭に走らせまくっても一向に泣かないではないか。決して平気という訳ではないが、必死に我慢しているけなげな姿が心を打った。タクの頭はどんどんくりくり坊主になっていく。最早甲子園かマルコメ君を目指すしか道が残されていないほどに。
「タク、偉いぞ。成長したなあお前も」
仕上がったタクの頭を撫でながら、親が思うほど子供は弱くないのかな…などと考えてしまった。坊主頭が憎いのは僕だけなのかもしれない。
こうして我が家に臭い者はいなくなった。いや、僕ただひとりが臭い恐れがあると思い、
「ねえ、パパ臭い?」
娘・R(5才)に確認してみたところ、Rは鼻を近付けてクンクンさせた後
「臭くないよ〜」
とのことだったので安堵した。ところが
「ちんちんは臭いかな〜?」
と僕のみだらな部分に鼻を当てようとするのでさあ大変。実は臭いかもしれないし親として娘にそんな部分を触れさせるわけにはいかない。
「ちょ、だめよ!」
慌てて両手で隠したのであった。
これを「坊主憎けりゃ金玉隠し」といいます。
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09月11日(木)
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