ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ジャム&スプーン
ホワイトデーの朝だからホワイトモーニング。略してホモ。
そんなことはどうでもよく、僕が目覚めると息子・タク(2才)は既に起きていて遊んでいたが、娘・R(4才)は
「まだねてるの」
起こしても布団の中から出て来ぬ。今日はクッキーをあげる日なのに、肝心の娘がヒッキーでは話にならない。僕は昨日の日記で書いた通り、チョコポテトチップを用意していたので
「ほら、君にあげる〜♪君にあげる〜♪シャルダン」
古過ぎて誰も分からないCMソングネタをかましながらRの目の前にちらつかせると、速攻でがばっと起きた。
「たっくんのはぁ〜?」
タクが恨めしそうにこっちを見ているのでタクにも同じものを渡す。
「朝ご飯の前だから1枚だけな。あとはおやつで食べてね」
と箱を開けてやるとウサギのようにボリボリ貪る子供達。嫁のぶんは買うのを忘れてしまったので
「おやつの時はママとみんなで食べてね」
僕からみんなへのホワイトデーのお返しであることを強調した。
「あとほら、Rちゃんがジャムのクッキー欲しいって行ってたから、これ」
これも昨日の日記の通り、慌ててコンビニで揃えたジャムとリッツをプレゼントした。
「これ、いちごじゃむ?」
「そうだよ。パパがクッキーに塗ってあげよう」
ジャムを手にしたから僕はジャムおじさんだな、と笑っていると
「それ、クッキーじゃないじゃん…リッツじゃん…」
嫁が無粋なツッコミを入れた。うるせージャムおじさんとマスオさんは同じ声優なんだぞ!
「気にすんな。子供達がおいしく食べれば全てよし」
それ以上ケチつけるとお前もアンパンマンみたいに顔をすげ替えてやる、と言おうとしたら逆に嫁にまくし立てられた。
「コンビニなんかで買わないでよ。スーパーだったらもっと安く買えたのに」
「いや僕忙しかったから夜中しか買えなかったし」
「だったら言ってよー。私が用意したのに」
「僕自身で用意したかったのだ」
「前もって言ってくれれば私が用意して『パパからよ』って言ってあげるの!」
「いやだからそういうんじゃなくて僕自身の手で用意したかったの!」
たかが数百円のことでここまで言われるとは思わなかった。そんな細かいことで文句言わないでほしい。そんなことよりも実は昨晩電車で帰るのがかったるいからタクシーで帰って来ちゃったし。そっちの方が凄いムダだろ。内緒だけど。言えば血の色に染まったホワイトデーとなったであろう。
ジャムを買ったのにミソが付いてしまった、というお話でしたとさ。
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03月15日(土)
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