ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■遊園恥
娘・R(4才)も息子・タク(1才)も

「今日はどこに遊びに行く?」

と聞いても

「こーえん」

近所の公園しかリクエストしない。そりゃ海外や全国各地飛び回っているわけではないけれども、決して近所でしか遊ばせてない、というわけではないのだが…。

「せっかくパパがお休みの日なのに〜」

嫁も僕がいる時なので、せめて練馬区からは出てみたいようだ。

「じゃあどこ行くべか」

「荒川遊園地にしよう!」

嫁が唐突に言い出した荒川遊園地とは、荒川区にある小ぢんまりとした遊園地。観覧車や豆汽車といった小さな子供向けのほのぼのとした施設ばかりで、Rとタクにはピッタリである。嫁が急に言い出したのは、きっと昨日テレビで荒川静香を見たからに違いない。

都電に揺られて辿り着くと、そこは下町の中にある味のある遊園地。小規模ながらも家族連れでいっぱい。まず豆汽車やスカイサイクル、メリーゴーラウンドなどの乗り物に乗り、次は100円入れると動く電動メカにまたがってキャアキャア喜ぶ子供達。

Rとタク
ふたりでパンダ1号に乗り込む姿は

死ね死ね団
まるで死ね死ね団のようであった。

他にはRが大好きな風船ハウス。部屋の中に風が吹いてて、たくさん風船が飛び回っているというアレ。タクも一緒に入れようとしたら、受付のお姉さんに

「ぼく、タオルは置いていこうね」

と止められてしまった。タクは「ライナスの毛布」よろしく、いつもタオルを持っているのである。

タク
タオル持参でメリーゴーラウンドに乗るの図。

このタオルがなくなると

「たっくんのたおるはー?」

と平常心を失ってしまうので、お姉さんがひょいとタオルを取ってしまったからさあ大変。

「うわあああん!たおる!たおるー!」

思い切り泣き出してしまった。

「あっ。ごめんねっ。持ったままでいいからねっ」

お姉さんが慌ててタオルを戻しても時既に遅し。タクはもう泣くだけで風船ハウスどころではなくなってしまった。

「すいませんすいません」

僕はタクを抱えてずらかった。いつもだったらタクは昼寝をしている時間。遊園地だから頑張って起きているので些か不機嫌なせいもあったのであろう。この日のタクはやや怒りっぽく、

タク
(ご立腹中のタク)

「あー!」

あー、とも、えー、とも聞き取れる怪鳥のような怒りの雄叫びを上げ、タオルを地面に叩き付けていた。いつの間に上島竜平ばりのキレ芸を会得したのだろう。

乗り物のお楽しみの後は動物である。ここにはヤギや鹿、羊にウサギ、モルモット、といった動物を手で触れる小動物園があり、

「あ、鹿が寝てる!鹿たねえなあ」

「あ、羊だ!メイド喫茶と羊喫茶。なんちて」

「あ、ヤギだ!ハンターチャンス!ヤギゅう博」

駄洒落を連発しているオヤジがいて大変恥ずかしかった。僕達が小動物園に入った時にいたオヤジは僕ひとりで、つまり、まあ、そういうことなのだけれども、Rとタクはちょっとびびりながらも喜んで動物達をナデナデしていた。

Rとタク
鹿を愛でるRとタク。

Rとタク
モルモットを膝に乗せてものすごい作り笑顔のR。

Rとタク
餌をあげるふたり。


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11月19日(月)
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