ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■エロファンタマン。
「これ飲んでみない?」
嫁が差し出してきたのはファンタ・ホワイトベリーという
見慣れぬペットボトル。
「新製品かい?」
「こないだ見つけて、どんな味なのかなーって
ずっと楽しみにしてたの!それで今日遂に買ったの!
ワタシが買ったんだからワタシが全部飲んじゃうけど、
でもあなたは最初の一口だけ飲ませてア・ゲ・ル」
微妙に嫌な感じにテンションが上がっている嫁であったが
付き合ってやることにしよう。僕はファンタの中では
フルーツパンチが一番好きなのだが…(いつの時代だよ)
かしゅっとペットボトルの蓋を開けた。
嫁はワクワクしながらその様子を見ている。
一口味わってみると、わざとらしいイチゴの匂いが
鼻につき、味も何だか妙に甘ったるい。要するに
「…んまぐね(栃木弁訳:美味くない)」
嫁の顔は愕然となった。すぐさま僕からボトルをかっさらい
「ひどいわ!ワタシ、ずっと楽しみにしてたのに
そんなこと言うなんて!」
どどど…ばたん、と冷蔵庫にダッシュして封印してしまった。
夜中に何を一人芝居で盛り上がってるんだか。
娘・R(1才)が起きてしまうではないか。
そう。Rが好きな飲み物はなんといっても母乳。
スプライトかサイダーか何かに混ぜて
「ファンタ母乳」
を作った方がさっきのファンタホワイトベリーよりも
よっぽど美味い気がする。乳絞りなら僕がいくらでも
するのである。
そんなこんなでやがて嫁は寝静まったが、
僕はムラムラとファンタが気になってきた。
実はもう一度飲んでみたくなったのである。
んまぐね、と断言したものの、妙に後味をひかれたのだ。
人の目を盗んで飲むファンタこそ最高の甘露である。
ファンタスティック。うひゃひゃ。
そーっと冷蔵庫を開けてみると…おかしい。どこにもない。
嫁!隠したな!一体どこに…。
アヤツの方が一枚も二枚も上手のようであった。
ファンタがたどこさ…。
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09月15日(水)
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