ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■父は二度死ぬ。
ものすごく早い朝、物音がするので目が覚めた。
娘・R(9ヶ月)が既に起きており、ひとりで遊んでいたのだった。
僕の枕元にたくさんのおもちゃがぶちまけられていた。

な、なんだかお通夜の供え物みたいでやだなあ…。

しかし僕はまだ眠かったので、二度寝することにした。
すると今度はRが何やら唸っている。

「う〜あう〜まう〜あ〜たたた〜」

な、なんだかお経を唱えられているようでやだなあ…。

それでも僕は眠気には勝てず、断固として二度寝を決行
することにした。ら…

ぶおお!…ハンケチを顔に落とされた。しかも白いの。

とうとう僕は殺されてしまったようだ。
とにかく眠いのだよ。
どうせ仏にするならせめてホットケー。

「Rちゃん、お父さんは眠りたいのだよ」

僕がそう言ってもRはよく分かってないのか、何故か

「でへへ」

と笑ってパチパチ手を叩いた。

ああっ。なんて可愛いんだっ。もう眠気も吹っ飛んで
イチコロざんす。でも娘よ、仏様には拍手は打たなくて
いいんだよ。ってそういう話じゃないか。

イタズラで殺され、笑顔で殺された僕。

京の五条の糸屋の娘
姉は十八、妹は十五
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す

うちの娘は二度殺す。
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06月04日(金)
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