ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ハートに気をつけて。
見知らぬアドレスからケータイにメールが届いていた。

カズキ君(僕の本名だ!)へ。元気?
暑いよね!体に気をつけてがんばってね(ハートマーク)

…あんた誰。いきなりこの馴れ馴れしさは何だろう。
僕の本名が書いてあることからスパムではないようだし
文章と「takakoなんたらかんたら@ドコモ」というアドレスから察するに
送り主は女性であると思われる。

ひょっとして僕を密かに慕っている女性とか。

ああっいけませんお嬢さん。
僕には嫁と妻と女房と子供と娘が。

いや、待て。これは大変危険なことである。

嫁にこんなメール覗かれたら
ケータイごとトイレに捨てられる。

「誰よこの女ー!」

「僕だって知らねーよ!」

なんてことじゃ話にならないだろう。

ともかくこの女性の素性を明らかにせねばなるまい。
takako、タカコさん…知り合いにいるかどうか記憶を探ってみる。

あ、いた!

タカコさん(59才)

か…母…さ…ん。

そういえば最近ケータイメールデビューした母。
先月ウチに来た時にせがまれたので
僕のアドレスを打ち込んでおいたのだった。

母さん、来年60なのにハートマークはヤメテー!

あなたの愛は形に現さずとも充分伝わっております!

カズキ、カンゲキー!
母は、カンレキー!


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アリガトウゴザイマシタ。
08月03日(日)
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