ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ぼんぼんばかぼんばかぼんぼん。
外出先での仕事を終え、疲れ切って電車に乗ると
向かい側に女子高生2人組が座っていた。

ぱんちらでも見せてくれれば
おじさん元気出ちゃうんだけどな〜、と
ほとんど犯罪者な視線で眺めていたが
なかなか見せてくれそうにないので(当たり前だ)
寝ることにした。

「今日これやったよねー」

「うん、覚えてるー」

…女子高生の喋り声がうるさくて眠れん。
どうやらテキストを出して授業の復習を
し合っているようだ。偉いなあ。

「じゃあ問題出すよ。答えて」

「うん」

僕はいつの間にか彼女らの会話に耳を傾けていた。
遥か昔に卒業した僕でも解けるだろうか。
そんなことが気になってしまったのだ。

「第一問。太陽はどの方角から昇ってくる?」

は?

それ、高校レベルじゃないし。
更に驚くべきは、問われたもう片方の女の子の答え。

「…右!」

はい1.5です…って視力検査じゃねえんだぞ!

やばいよ日本…学力低下が著しいと言われているがここまでとは…。
ひょっとしてこの子達、中学生?
いやいやでも体はオトナだし(また犯罪者の視線)
ていうか小学生でも分かるだろ…などと考えが交錯していたら

「プリクラ撮っていこー」

「うん」

彼女らは次の駅で降りていった。
プリクラのためか、一応さまになってる化粧もしていた。

きっと、彼女たちは理科だの数学だの知識はないのだろうけど、
化粧のノウハウだのプリクラのかわいい写り方、などについては
えっらい詳しいのだろう。

あ、そうか。彼女たちにとっては、
やりたいように生きていく上で必要な知恵すらあれば
太陽がどこから昇ってこようが
関係のないことなのだろうと思った。

これから産まれて来る僕の子供も、
別に知識はなくてもいいけど知恵は身につけて欲しい。

雨が降ってきた時に
「あ、雨だ」と言ったままずぶ濡れになっているよりも
どこからか傘を調達してくるような知恵を。

だから

右から昇ったお日様が、左に沈む。

これでいいのだ!

…二度と昇ってこなかったりして。


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アリガトウゴザイマシタ。

05月28日(水)
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