ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ラブラブボート。
嫁が「緑が多いところに行きたい」と言った。

「じゃあ近場の公園でも行ってボートでも乗るかね」」

というわけで井の頭公園へ行った。
人多過ぎ!

ボートに乗ったはいいが、池は大渋滞。
ちょっとでも油断すると他のボートに激突する。

常に後ろを振り返り振り返り漕いでいく。
なんだか「エンドレス車庫入れバック運転」みたいな感覚。
ようやく池の端まで来て落ち着いた。

ここはずーっと昔、彼女と来たことがある。
やはりボートに乗ってイチャイチャしていたのを
おぼろげながら覚えている。

「ほ〜ら、亀の頭公演〜」

とか。やってることは今と大して変わりない。

「あっ。凄い人が来る!」

嫁が指を指して言った。振り返ってみると、
トライアスロンの選手みたいなウェアを着た爺さんが
ものすごい勢いでボートを漕いで来た。

ざっざっざっざっざっ。

左右のオールをクイクイと巧みに扱い
ボート渋滞をすり抜けていく。

「凄い速いよ!あのおじいさん!」

「ひとり耐久レースでもやってるのかな」

どごおおおおおおおおおん。

「…あ、カップルのボートに思いっきりぶつかった」

「年寄りの冷や水だ」

帰り道、吉祥寺の街中へ。

僕はちょっとうずうずしていた。
嫁はそれを目ざとく見抜いたのか

「もう、Rちゃんはこの街にはいないのよ」

と僕の顔を覗き込んだ。

そう。僕のお気に入りの女の子、超美少女Rちゃんは
この街のとある喫茶店で働いていたのだが
ついこないだ辞めてしまった。

それ以来連絡が取れていない。

Rちゃんのカワイイウェイトレス姿が思い出され、
僕はなんとなくその喫茶店をのぞいてみたくなった。

「喫茶店、行ってみようか」

「Rちゃんいないんじゃ意味ないでしょ!」

「残り香ぐらいは残ってるかもしれないじゃないか!」

「アンタ警察犬か!」

結局、名残は惜しかったが、
さっきボートを漕いでいた時のように
街並みを振り返り振り返りながら帰ったのであった。


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アリガトウゴザイマシタ。
05月01日(木)
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