ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■酒と涙とオタクと女。
久しぶりの休みなので、かわいい制服姿の美少女に会いたかった。
某喫茶店に勤める僕の女友達、Rちゃんのことである。
そこの制服に身を包むRちゃんはどんなアイドルよりも
かわいい。そんな訳で

「明日いる〜?」

とRちゃんにメールを打ってみた。程なく返事が来た。

「ゴメン、明日は休みなの」

ガーン。涙が止まらなかった。

「残念だね」

いつのまにか横に立っていた嫁が苦笑いしていた。
嫁に慰められるとは…もう酒でも飲まなきゃやってられない。

腹も減ったので嫁と近所の居酒屋へ。

「このお酒、アナタにぴったりだわ」

嫁がメニューを僕に見せた。

オタクの恋

オタクの恋…まさに、僕の今の状態。
しかし、この嫁は旦那をオタクと断定して
悲しくないんだろうか。

とにかく僕は早速注文し、ずちゅるううううううと吸いながら
「Rちゃーん」などとほざいていた。

嫁は

「はいはい、かわいそうにねえ」

と答えながらも、恐るべきことを言う。

「Rちゃん、きっとお客の間でもファンが多いよ。
 絶対お客に狙われるよ〜」

「あああ心配だ、Rちゃーん」

ていうか、嫁の目の前で他の女の名前を連呼しながら
グダをまく亭主って…。僕は我に返った。

「あの…怒ってませんか?」

僕は恐る恐るお伺いを立てたが

「怒ってないよ」

嫁は笑うだけだった。

居酒屋の帰りに、嫁とゲーセンに寄って遊んだ。
ここは僕がちょこちょこ行くところであり(オタクと言われる所以)
Rちゃんが店員としていたところである。

家に着いて、パソコンを立ち上げた。

壁紙にしてあるRちゃんの写真がドカーンと目に飛び込んだ。

「あああRちゃーん」

「はいはい、かわいそうにねえ」

再び僕を慰める嫁。

「あの…怒ってませんか?」

「怒ってないよ…何を今更」

怒ってない、というか怒る愛情が
残ってないだけだったりして。

03月31日(月)
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